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農林水産技術会議

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スマート農業実証プロジェクト 農業者REAL VOICE -水田作-

令和元年度からスタートした「スマート農業実証プロジェクト」について、水田作の実証農業者等の声をお届けします!

これからスマート農業に取り組もうとする方や既に取り組んでいらっしゃる方にご覧いただき、今後の農業経営にスマート農業技術を導入するきっかけにしていただきたいと考えています。

  • 白石農園(北海道新十津川町)

    • 水田作(大規模)
    • 農薬散布ドローンにより、従来と同じ時間で2倍の面積の作業が可能。
    • スマート農機の活用により、朝晩の労働時間が少なくなり、空いた時間を利用してトマト栽培へ注力し、収益を向上。
    • (スマート農機導入は)確実に労力の軽減や効率化に繋がる。毛嫌いせずに挑戦する価値がある。
  • (株)倉田農場(北海道岩見沢市)

    • 水田作(大規模)
    • 水位センサの導入により、重要期間(冷害危険期等約2週間)における水管理の労働負荷が軽減。
    • ロボットトラクタによる代かきは、水が多くても自動で問題なく作業ができ、労働時間が30%削減。
    • 実際にスマート農機を動かしてみることが重要であり、今自分が必要としているものからスタートすることが最善ではないか。
  • (株)十三湖ファーム(青森県中泊町)

    • 水田作(大規模)
    • 自動直進可変施肥田植機では、最初にA地点とB地点を登録すれば、風が強いときでも自動でまっすぐ進むので扱いやすい機械。施肥ではムラ直しもない。
    • 自分の目でみて感じる生育状況とデータでは、自分が思っていたのと全然違う。スマート農業技術を活用すればもっと多く作れる。
  • (株)アグリードなるせ(宮城県東松島市)

    • 水田作(輸出)
    • 直線キープ機能付き田植機を使うことで、経験の浅い人でも安全にきれいに植付けることができた。
    • ドローンで生育診断し、その結果を基に無人ヘリで可変施肥を行うことで、生育ムラがなくなった。。
    • その土地に合ったスマート農業機器を取り入れていけば、うまくいくと思う。
  • (株)紅梅夢ファーム(福島県南相馬市)

    • 水田作(大規模)
    • 労働力確保が困難な中、ロボットトラクタは非熟練者でも熟練者並みの作業を可能にしてくれる。
    • ロボットコンバインで収穫した際の食味・収量データを、次年度の施肥設計に活用することで、生育の均一化が図られた。
    • スマート農業技術がこれからの農業に役立つことを理解していただき、スマート農業の輪が広がっていけばいいと思う。
  • (株)アグリ鶴谷(福島県南相馬市)

    • 水田作(中山間)
    • 過疎化・高齢化が進む中で後継者を育成するためには、スマート農業で魅力的な営農を行う必要があると考え、実証に参画。
    • 水位センサの情報(水温等)を事務所からスマホで確認できるので、水田を見回る回数が減少。
    • スマート農業技術を駆使して若い農業者と農作業に楽に楽しく取り組み、規模拡大・収益改善・地域活性化・環境保全を図りたい。
  • (株)新妻有機農園(福島県広野町)

    • 水田作
    • 東日本大震災で離農する人も多くなった中、今後の福島県の農業を考えてスマート農業実証プロジェクトに参画。
    • ドローン空撮による葉色診断や雑草診断は、来年の施肥設計に生かすことができる。
    • 息子の嫁さんも直進アシスト田植機で作業することが可能に。
    • スマート農業を導入していかないと、若い人たちにアピールできない。息子も、息子の同級生も就農することになった。
  • (有)横田農場(茨城県龍ヶ崎市)

    • 水田作(大規模)
    • 栽培管理システムが算出する追肥の量が正しいのか疑問に思ったが、結果を見るとそれがなかなか良かったりした。自分たちの経験だけでは発想しないアイディアを提案してくれるところが面白く、役に立つ。
    • 新しい技術がより発展して現場に浸透することで、(作業の効率化や収益性の向上が期待できることから、)今後、一経営体1,000haとか2,000haという規模が現実となるのではないか、という雰囲気が出てきている。
  • (株)ライス&グリーン石島(茨城県下妻市)

    • 水田作(輸出)
    • 作業工程の見える化により、関係者間の情報共有や(過去のデータに基づき)次の作業工程を組み立てることができるようになった。
    • 作業工程の「見える化」により(効率化を図ることで)コスト削減ができる。
    • 多収穫品種とスマート農業の活用により、競争力ある輸出用米生産に取り組みたい。
  • (有)米八(新潟県新潟市)

    • 水田作(大規模)
    • 圃場の筆数が多く点在しているため、従前は間違えて代掻きや田植えを行うなどの間違いがあったが、営農管理システムの活用により、間違えず、だれでもその圃場に行ける。それが一番役に立っている。
    • (スマート農業技術に懐疑的だったが、)実際に使ってみたら、良くて手放せない。
  • (農)高野生産組合(新潟県上越市)

    • 水田作(大規模)
    • ほ場整備(大区画化)を機に遠隔型自動給水栓を導入した結果、通常の手動開閉による水管理に比べ、労働時間は約80%削減。
    • 直進キープ機能搭載のトラクタや田植機の導入で、農業経験の無い新入社員でも、熟練者と変わらない精度で作業が可能に。
    • スマート農業実証プロジェクトを通じて労働時間を削減。余った時間の活用により園芸品目を導入し、法人の持続的発展を目指す。
  • (株)若狭の恵(福井県小浜市)

    • 水田作(中山間)
    • 生産管理システムの導入により、作業指示が明確になった。
    • ロボットトラクタとの協調作業で作業効率や精度が向上。田植作業での施肥量の調整等により収量増に繋がった。
    • 品質や収量のデータが「見える化」され、収量・品質の改善に、より積極的・意欲的に取り組むようになった。
  • 田中農園(株)(福井県坂井市)

    • 水田作(輸出)
    • 自動給水栓の遠隔操作により、6km離れた水田の見回りが週4回から週1回に省力化した。
    • 経営者の経験やノウハウが全て数値化・見える化されることで、新規就農や積極的な規模拡大につながってほしい。
    • スマート農業に必要なインフラ整備を進めることで、農業者がスマート農業に取り組みやすくなる。
  • (農)夢耕坊(石川県白山市)

    • 水田作(大規模)
    • (農薬散布)ドローンの活用により、自動でムラなく行え、労働時間の削減ができた。また、身体の維持管理もしやすくなった。
    • (ドローンは)日々経験を積んでいけば、60歳を超えていても十分に操作飛行が可能。
    • (実証を)1年やってみて、効果が出てきているので、(周囲の農家にも)広く勧めたい。
  • (農)巣南営農組合(岐阜県瑞穂市)

    • 水田作(輸出)
    • 実証をきっかけに、女性従業員を中心にスマート農業を展開。
    • スマート農業技術の導入により、農作業経験の無い従業員がオペレーターとして作業に従事することが可能に。
    • 導入費用は増加するが、作業時間が短縮するなどスマート農業技術のメリットは大きい。
  • 農業生産法人(有)フクハラファーム(滋賀県彦根市)

    • 水田作(大規模)
    • 農業は複数の作業がある「マルチタスク」だが、スマート農機の導入により、1人で複数の作業を行うことができる。
    • 人的作業は疲労によって作業にブレが出るが、スマート農機でロスが減り、コスト削減につながる。
    • 想像以上にスマート農業技術は進歩しており、農業現場で役立つ技術が出てきているのでコスト削減につながってほしい。
  • (株)Amnak(兵庫県養父市)

    • 水田作(中山間)
    • スマート農機によって、かなりキツイ労働が軽減(草刈り:9時間/人→80分/人)され、社員のモチベーションが向上。収量の確保や品質の向上が期待できる。
    • 昔ながらの農業も大事だが、スマート農業技術を取り入れて産地として生き残っていきたい。
    • 自社だけで山間地の農業を担っていくのではなく、集落の皆さんと共生しながら、持続可能な山間地における農業経営モデルを確立し、発信していきたい。
  • (農)寄江原(岡山県真庭市)

    • 水田作(中山間)
    • (南北に長く、標高差もある地形の特性を活用し、極早生品種と中生品種でのスマート農業機械シェアリングを実施。)直進キープ付田植機を近隣の市町村でシェアリングを行った。1箇所で使うより減価償却費を大きく削減でき、稼働率も上がるので(スマート農業技術普及のために必要なコスト削減の)効果があると考える。
  • 竹ノ原農園ほか(熊本県山都町)× (株)farmo(スタートアップ企業)

    •   実 証 経 営 体  
        (水田作)
    • ・山都町は中山間地域で棚田が多い地域のため、スマート農業を活用し棚田地域を維持・保全していきたいと思い取り組んだ。
    • ・水管理のため、険しい山道を通る必要があり苦労していたが、それがスマートフォンで管理できるようになった。
    • ・地域コーディネーターがスマート農機による作業を受託することで、農業者がスマート農機を保有することなく、営農に活用できる。
    • ・スマート農業で様々な地域における農地の守り方が提案できるようになる。
    • スタートアップ企業(水管理システム)
    • ・スマート農業に取り組んだ経緯は、イチゴ農家からあったスマートフォンによるハウス内の温度確認の依頼から始まり、その後、農業者の意見を聞きつつ水田の水管理システムの開発に着手。
    • ・農業者の利便性の向上を目指して開発を進めてきた。
    • ・実証事業の参画を通じて大学と連携することができ、また、自分たちの取組に対して自信を持つことが出来た。

お問合せ先

農林水産技術会議事務局研究推進課 スマート農業実証プロジェクト推進チーム
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