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農林水産技術会議

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【スマート農業 REAL VOICE NO.25-(2)】(株)farmo:スタートアップ企業(水管理システム)

アイキャッチ画像:スタートアップ企業 株式会社 farmo

(以下話手:株式会社 farmo 代表取締役 永井洋志さん)

私たちは、水田の水管理システムの開発・提供をして実証に参加しています。

水田の水位をスマートフォンで見る

写真:株式会社 farmo 代表取締役 永井洋志さん
株式会社 farmo
代表取締役 永井洋志さん

栃木県のイチゴ農家さんとの出会いが始まりだったのですが、スマートフォンでハウス内の温度を見られるシステムを偶然作ったところ喜ばれまして、「水田でも何かいいアイデアはないか」と相談されました。6件の農家さんの声を聞いたところ、水管理に非常に苦労しているということで、「水田の水位をスマートフォンで見ることができないか」というアイデアを思いつき、そこからスタートしました。

とにかく使いやすくシンプルにすることを目指しました。私たちの製品は太陽光発電により、電池交換も不要で、LPWAという無線の通信で、1カ所にデータを集めて1カ所からのみインターネットに繋ぐ、この無線の距離が3kmぐらいまで届く、するとこの通信機1個を地域に提供するだけで、半径3キロ範囲の農家さんたちは、皆さんスイッチ入れれば使えるようになります。

写真:水田に設置された水管理システム水田に設置された水管理システム

このように使いやすくて、何も考えずに使えて便利になることを目指しています。(導入による成果は)省力化は当然あるのですが、もうひとつ「食味が上がる」「品質を上げることができる」という声をよく聞きます。どういう風に管理すれば、美味しいお米が作れるかという自分が思っていることを体現しやすくなることで食味が上がり、金賞受賞した方もいます。
慌てて「次の田んぼへ行かなきゃ」と作業していたことが、スマートフォンを見て管理できるようになり、ゆとりをもって管理できるようになったので、事故も防げるようになったと聞きます。
今私たちは、通信インフラの整備も、独自にどんどん進めています。地域の農家さんたちも、全国それこそ中山間地で苦労している方たちが多いので、高齢化も進んでいますので、いち早くカバーして対応できるようにしていこうと考えています。
今回は実証事業を通じて、大学と連携したり、また国の方針を感じることで、「私たちのやっていることは間違ってないんだな」「応援されているんだな」という自信につながったことが非常に大きく、私たちも「もっと頑張っていこう」という気持ちになることができました。

写真:熊本県山都町の棚田熊本県山都町の棚田

お問合せ先

農林水産技術会議事務局研究推進課 スマート農業実証プロジェクト推進チーム
広報グループ

代表:03-3502-8111(内線5891)
ダイヤルイン:03-3502-7438