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農林水産技術会議

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【スマート農業 REAL VOICE NO.26-(2)】(株)SenSprout:スタートアップ企業(水監視システム)

アイキャッチ画像:スタートアップ企業 株式会社 SenSprout

(以下話手:株式会社 SenSprout 営業部長 地當直哉さん)

当社「株式会社SenSprout(センスプラウト)」は、東京大学の大学発のベンチャーです。東京大学で土壌水分値を安価で測れるシステムを研究しており、それを実用化しようということで立ち上げられた企業です。
実証プロジェクトでは、果実堂さんに自動かん水の技術を提供しており、実証プロジェクト実施前から、果実堂さんとはパートナーとして一緒に開発をしてきて、果実堂さんの声を反映して、製品化していくことをやってきました。

写真:株式会社 SenSprout 営業部長 地當直哉さん
株式会社 SenSprout
営業部長 地當直哉さん

今回の実証プロジェクトをきっかけに、実際に費用対効果を出して、世の中にスマート農業を広めていこうと考えています。果実堂さんともよく話をしていますが、「農業の総和を上げよう」という思いで一緒にプロジェクトに参画しました。

農家さんであれば勘をもとに「明日は雨だから、ちょっとかん水の量を減らそう」という判断が出来るのですが、機械ではどうしても今の時点での判断になってくるので、かん水量が多かったり、逆に少なかったりという事象が発生してしまうのではないかと思うところがありました。しかし、1年間を通じた結果を見ると、自動かん水の方が、収量が良かったのです。これが、プロジェクトの成果の中で、一番びっくりしました。機械は、その時点の適時・適量でかん水していくので、これが課題だと思っていたのですが、機械の力ってすごいなと感じたところです。

写真:PCによるかん水管理の様子PCによるかん水管理の様子

農業者の目指す経営の実現にむけて共に歩む

当社は10年前から果実堂さんのことを知っています。今の果実堂さんの姿だけを見ると「そんな大きな会社だからスマート農業ができる」と思うかもしれません。でも、昔の果実堂さんは、普通のビニールハウスで、毎日かん水チューブを引いて、自分たちの手で収穫をして、手でパックして出荷して、水管理を徹底していました。そういったことから収量が上がり、結果が出ることによって、「自分たちがやっていることは、間違っていない」と加速して、スマート農業へドライブ(前進)していきました。だからスマート農業でも水管理にこだわっているのです。私はそこにすごく感銘を受けて「素晴らしいな」と思っています。

お問合せ先

農林水産技術会議事務局研究推進課 スマート農業実証プロジェクト推進チーム
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