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農林水産技術会議

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【スマート農業 REAL VOICE NO.23-(1)(有)大塚農場ほか(北海道当別町):実証経営体(畑作)

品目:
秋小麦、大豆、水稲ほか

アイキャッチ画像:有限会社 大塚農場ほか(北海道当別町)

(以下話手:有限会社 大塚農場 代表取締役 大塚慎太郎さん)

地域の高齢化が進み、引退される農家の方が増えるに伴い、大塚農場でも、この10年間で約20haほどの面積が増加しました。それに伴い、働き手が不足しており、深夜まで働かなくてはいけなくなり、超過労働を強いられる現状でありました。

そこで、まずは、機械作業を自動化することによって、必要な労働力を減らして、それにより、野菜など手作業が多い方に人材をシフトできたらと思い、今回の実証プロジェクトに参加しました。

ロボットトラクタによって、初心者でもベテランの操縦技術を再現

写真:有限会社 大塚農場 代表取締役 大塚慎太郎さん
有限会社 大塚農場
代表取締役 大塚慎太郎さん

一番、効果を感じたのが、ロボットトラクタで、最大で約9割のほ場面積を自動化し、無人で作業を行えることになったので、その点のメリットはかなり大きいと思いました。

使ってみて思ったのが、有人でもロボットトラクタとして自動運転させていると、運転しなくていいので、かなり身体的な負担が減って楽になりますので、高齢者の方にも向いているのではと思いました。

ロボットトラクタの運転に慣れたベテランが一回、必要な設定をすると、その設定がずっと記録され、操縦の再現性も高いので、初心者にも安心して操縦を任せられます。

写真:ロボットトラクタによる自動運転の様子ロボットトラクタによる自動運転の様子

広大なほ場をドローンでセンシングし、作物の生育を均一化する

1区画の面積が3haを超えてきますと、とてもではないですが目視で農地の全体像を見ることはできませんでした。しかし、(ドローンで)リモートセンシングを行うことによって、全体像を一目で把握でき、生育管理がとても行い易くなりました。また作物の生育を均一化できるよう、施肥を自動で行えることで、収量が安定しました。

写真:ドローンによるセンシングの様子ドローンによるセンシングの様子

ICTというものがすごく難しいことと捉えないで、スマートフォンレベルで使える簡単なものだと捉えていただき、ちょっと使ってみて欲しいと思います。きっと使ってみると、すごく簡単で便利なものと気付きます。そのうえで自分の営農を考えると、きっと「導入しなければいけない」と感じるのではないかと思います。まずはスマート農業にふれてみて欲しいと思います。

お問合せ先

農林水産技術会議事務局研究推進課 スマート農業実証プロジェクト推進チーム
広報グループ

代表:03-3502-8111(内線5891)
ダイヤルイン:03-3502-7438