ホウレンソウ廃棄ロスの削減
- プロジェクト名
- AIを活用した食品における効率的な生産流通に向けた研究開発
- 分野
- 収量予測
- 研究代表機関
- 三菱ケミカル
- 共同研究機関
- 名古屋大学、東京大学、明治大学、農研機構、沖縄セルラー アグリ&マルシェ、ヤマト運輸
- 平成30年度~令和4年度
- PDF版
- ホウレンソウ廃棄ロスの削減
研究概要
1kmメッシュ気象データを活用し、養液栽培におけるホウレンソウ収穫量を1週間前に予測できるアプリを開発しました。
収穫量については84%以上、全長については91%以上の精度で予測が可能となり、余剰品の販売先を早期に調整することで、廃棄ロスの削減が期待されます。
研究背景
生産者は欠品を回避するため、受注見込量より多めに生産を行います。
天候の変化等により収穫量は出荷の直前にならないと分からないため、余剰品を廃棄しているという課題がありました。
このため、1週間前に正確な出荷量を把握することにより、余剰品の販売先確保を可能とするホウレンソウの収量予測システムの開発に取り組みました。
主要成果
- 1km気象データのみを使用し、簡便にホウレンソウの収穫時期と草丈の予測が可能なモデルを構築するとともに、この予測モデルを用いた高精度の収量予測システムを開発
➔ 収穫の1週間前に余剰品の販売先が調整可能、収穫の人員最適化にも寄与
タブレットで収量予測が可能なシステムを開発
- 1のシステムで予測した1週間後の収量と契約数量の差を需給支援システム上で公開することにより、生産者と実需者との需給マッチングが可能となり、余剰品廃棄ロス削減に貢献
➔ ヒアリング調査の結果、通年での廃棄ロス削減効果は13~35%、平均で24%であることを確認
収量予測システムと需給支援システムを活用した場合の廃棄ロス削減効果
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