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農林水産技術会議

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病害虫に強い新品種「かなえまる」と茶葉の低温保管システム

プロジェクト名
茶葉の低温保管システムの開発と作期拡大を可能とする新品種の育成
分野
研究代表機関
農研機構
共同研究機関
鹿児島県農業開発総合センター、静岡県農林技術研究所、滋賀県農業技術振興センター、カワサキ機工株式会社、鹿児島堀口製茶有限会社、菊永茶生産組合、勝間田開拓茶農業協同組合、柏木茶園
研究期間
平成30年度~令和4年度
PDF版
病害虫に強い新品種「かなえまる」と茶葉の低温保管システム

研究概要

病害虫に強い中生の新品種「かなえまる」と、茶葉の低温保管システムを開発しました。

新品種により収穫時期をずらすことに加え、低温保管システムによる生葉の品質保存を可能とすることにより、生産性の向上が期待されます。

研究背景

近年、茶の生産はコストの削減を目的とした機械化や、後継者不足に伴う経営面積の拡大が進められています。一方で、普通煎茶は収穫から加工までの時間が空くと著しく品質が低下するため、速やかな処理が必要ですが、製茶工場の受け入れ量には限界があること等が課題でした。

そこで、収穫時期の労働集中の緩和および生産性の向上を可能とする新たな品種・技術の開発に取り組みました。

主要成果

  • 病害虫に強い中生の新品種「かなえまる」の開発
    ➔ 被覆栽培に適しており、収穫時期を2~3日遅らせることが可能。それにより、茶工場の生葉搬入量の平準化に繋がり、生葉処理量の14%増加が実現。
    また、病害虫に対する抵抗性を有するため、減農薬・有機栽培の拡大が期待

    無農薬栽培の実証試験地における「かなえまる」
  • 長期間の品質維持を可能とする閉鎖型低温保管システムを開発
    ➔ 生葉1kgあたり0.3~1円のランニングコストで稼働日数13%、生葉処理量12%、売上15%増加可能

    左上:低温保管庫右上:ミスト冷却器
    左下:制御パネル右下:コンテナ内部
  • 香り緑茶の生産に適した開放型低温保管システムを開発
    ➔ 従来の収穫時期の前後および雨天時においても製造が可能になることで、生葉処理量を12%増加可能(最大71.4tの処理が可能)

    左:増設した送風機
    右:本技術で生産された製品

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この研究についてのお問い合わせ先

この研究に関するご相談や質問等は、以下よりお問い合わせいただけます。

農産局果樹・茶グループ

TEL:03-6744-2194

お問合せ先

農林水産技術会議事務局研究企画課

担当:企画班
TEL:03-3501-4609(直通)

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