栽培環境における気温の観測技法と利用
第250回農林交流センターワークショップ
~気温の測定は、簡単そうに見えて実はたくさんの落とし穴が!このワークショップで基礎から勉強してみませんか?~

趣旨 ( 開催要領 / 講義と実習 / お申込み方法・お問合せ先 )
近年、農業現場では夏期の異常高温などによる生育障害への対応が急務となっており、気温を正確に把握する重要性がかつてなく高まっています。
気温とはその場の空気の温度です。一方、温度センサーが示すのは「センサー自身の温度」であり、空気の温度と一致するとは限りません。したがって、気温を正しく観測するためには、センサー温度を空気温度に一致させるための適切な工夫が不可欠です。もし不適切な方法で観測・収集された気温データを栽培データの解析に用いると、得られた結果の汎用性が損なわれたり、誤った解釈を導く恐れがあります。また、近年注目されるスマート農業では、栽培環境データを活用して高度な生産管理やデータ連携を行うため、相互に比較可能な、確度の高い気温データの取得が必要です。
そこで本ワークショップでは、気象を専門としない農業関連の研究者・技術者・普及担当者などを対象に、栽培環境で気温を正確に観測して活用するための技法を、体系的に習得できる機会を提供します。
強い日射にさらされる圃場や温室で気温を精度よく測定するには、日射熱がセンサーに与える影響を遮り、空気温度とセンサー温度を一致させる必要があります。そのためには、強制通風式の放射除けである「強制通風筒」が用いられます。
本ワークショップでは、安価で自作可能な強制通風筒「NIAES-09S(改)」を講師の指導の下、受講者自身がそれぞれ1台ずつ製作します。製作後は、圃場やパイプハウスに設置して気温・湿度の観測実習を行います。これにより、観測条件の違いによって生じる観測値の変化を比較しながら、より正確な観測値を得るための実践的な観測技術を身につけられます。材料費として78,430 円程度をご負担いただきますが、製作した強制通風筒と温湿度データロガーは持ち帰ることができ、現場ですぐに活用できます。
さらに、気温観測の理論、気象データのまとめ方、植物体温と気温の違い、農耕地で観測した気温と AMeDAS 気温との差などについても、講義と実習を通じて総合的に学べます。
※このワークショップについては、令和8年度の予算成立により開催確定となります。
開催要領
| 開催要領・日程表 |
|
| 開催日時 |
|
| 開催場所 |
|
| 対象 |
|
| コーディネーター |
|
| 応募資格 |
|
| 定員 |
|
| 参加費・材料費 |
|
| その他 |
|
講義と実習内容
令和8年6月3日(水曜日)
| 08時50分~09時20分 | 講 義 | 「NIAES-09S(改)型強制通風筒の紹介」 福岡 峰彦 |
| 09時20分~15時20分 | 屋内実習 | 「NIAES-09S(改)型強制通風筒の製作」 福岡 峰彦 |
| 15時30分~16時30分 | 屋外実習 | 「測器の設置」 福岡 峰彦、吉本 真由美 |
| 16時30分~17時00分 | 屋外実習 | 「総合気象観測装置の見学(農業環境研究部門気象観測露場)」桑形 恒男 |
令和8年6月4日(木曜日)
| 08時30分~09時50分 | 講 義 | 「気温・湿度観測の理論と注意点」 伊川 浩樹 |
| 10時00分~11時20分 | 講 義 | 「作物栽培環境における気温・湿度の観測技法」 福岡 峰彦 |
| 11時20分~12時00分 | 講 義 | 「植物の体温は、どのようにして決まるのか」 吉本 真由美 |
| 13時00分~13時30分 | 講 義 | 「農耕地の気温はAMeDASの気温とどう違うのか」 桑形 恒男 |
| 13時30分~14時30分 | 講義・屋内実習 | 「気象観測データのまとめ方」 石郷岡 康史 |
| 14時30分~14時45分 | 講 義 | 「活用事例の紹介(1)」 牛尾 亜由子 |
| 14時45分~15時00分 | 講 義 | 「活用事例の紹介(2)」 山下 善道 |
| 15時10分~16時00分 | ライトニングトーク | 「受講者が取り組んでいる課題の紹介」福岡 峰彦(※発表:各受講者) |
| 16時10分~17時00分 | 屋外実習 | 「測器の撤収」福岡 峰彦、吉本 真由美 |
令和8年6月5日(金曜日)
| 08時30分~15時00分 | 屋内実習 | 「観測データの解析」 福岡 峰彦、メンター |
| 15時10分~16時10分 | 発 表 | 「解析結果の発表と考察」 福岡 峰彦(発表:各班 / 講評:各メンター) |
| 16時10分~16時30分 | 質 疑 | 「質疑討論」 福岡 峰彦、メンター |
※メンター:桑形恒男/吉本真由美/石郷岡康史/伊川浩樹
※天候等の理由により、スケジュールが一部変更(順序を入れ替える)になる場合があります。
ワークショップ講師 (◎:コーディネーター)
| ◎ | 福岡 峰彦 | (農研機構 農業環境研究部門) | 伊川 浩樹 | (農研機構 北海道農業研究センター) |
| 吉本 真由美 | (農研機構 農業環境研究部門) | 山下 善道 | (農研機構 東北農業研究センター) | |
| 石郷岡 康史 | (農研機構 農業環境研究部門) | 桑形 恒男 | (日本農業工学会フェロー、元農研機構) | |
| 牛尾 亜由子 | (農研機構 野菜花き研究部門) | |||
お申込み方法
お申込みは、下記よりお願いいたします。(1)と(2)それぞれ入力完了でお申込み受付となります。ご注意ください。
※入力項目が多いため、予め下記の「参加申込書」及び「申込アンケート」をダウンロードし、入力内容をまとめた上でご入力いただくことをお勧めします。
(1)参加申込フォーム (外部リンク:Microsoft Forms)
(2)申込アンケートフォーム (外部リンク:Microsoft Forms)
【申込締切日:令和8年5月7日(木曜日)正午まで】
|
参加申込書
|
(WORD : 30KB) | (PDF : 160KB) |
|
申込アンケート
|
(WORD : 209KB) | (PDF : 255KB) |
受講者の決定
本ワークショップは、先着順ではなくコーディネータによる選考後、受講が決定いたします。
選考結果は、令和8年5月8日(金曜日)頃にメールにてお知らせいたします。
ご不明な点等ございましたら、下記担当者までお電話又は、メールにてお気軽にお問い合わせください。
お問合せ先
農林水産技術会議事務局 筑波産学連携支援センター
コーディネーション推進課
電話:029-838-7136 E-mail:koryu7129★maff.go.jp
※メール送信時、★印を@に変更してださい。
お問い合わせフォームへ




