配信例「食と農の研究メールマガジン」 第455号(2026年3月1日号)
目次
- (みどり戦略技術紹介) カンキツ園での省力的防除に有効な軽トラック用のアタッチメント式防除機
- 「第12回ロボット大賞」へのご応募をお待ちしています!
- 2026年(第20回)「若手外国人農林水産研究者表彰(Japan Award)」の候補者の募集を開始します
- 地震時の地すべり移動量を簡便に推定する手法を通じて能登半島地震災害の復旧を支援
- バイオマスを肥料源とした養液栽培技術のベンチャーとして農研ネイチャー・ポニックス株式会社を設立
- 「子実トウモロコシの生産・簡易なサイレージ調製貯蔵技術標準作業手順書(関東地方版)」を公開
- 農研機構と東京工科大学が包括連携協定を締結
- 特集「ユーザーに選ばれるスマート農業技術」- 農研機構技報 -
- 環境DNAで特定外来生物アライグマを検出する新技術
- 長期貯蔵が可能なポテトチップ用バレイショ新品種「しんせい」を開発
- 果実発達の新たなルールを発見
- 農研機構とJALグループ、 持続可能な食農産業実現に向けた包括連携協定締結
- 「北海道スマートフードチェーンプロジェクト事業化戦略会議2026」を開催
- ダリア・エターニティシリーズに新品種登場
- 直接観察とDNAメタバーコーディング解析で明らかになったケナガネズミによる海岸性植物や動物の餌利用とロードキルリスク
3)令和6年能登半島地震における農業被害の復旧・復興からの参考技術情報
1)トピックス
- (みどり戦略技術紹介) カンキツ園での省力的防除に有効な軽トラック用のアタッチメント式防除機
「みどり戦略技術紹介」では、毎月、環境負荷の低減に取り組む農業者の皆様に役立つ技術をご紹介しています。
カンキツ産地では、高齢化による担い手不足や荒廃園の増加が課題となっていますが、軽トラックを利用して安全かつ効率的に農薬散布ができる技術が開発されました。本技術により、散布量が削減され、手散布と同等の防除効果が期待できます。なお軽トラックが走行できる園地整備と樹体管理が必要です。
本技術の詳しい情報については、みどり技術カタログをご覧ください。
[農林水産省]
「みどりの食料システム戦略」技術カタログ(分割版:果樹)(PDF:7,983KB)p.5 カンキツ園での省力的防除に有効な軽トラック用のアタッチメント式防除機(農林水産省Web)
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/midori/04_midori_catalog5_fruit.pdf#page=5
「みどりの食料システム戦略」技術カタログ(農林水産省Web)
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/midori/catalog.html
- 「第12回ロボット大賞」へのご応募をお待ちしています!
「ロボット大賞」は、我が国のロボット技術の開発と事業化及び需要の喚起を促すため、将来の市場創出への貢献度や期待度が高いロボット等を表彰する制度です。
農林水産省では、農林水産業・食品産業分野において、最も優秀であると認められるロボット等に「農林水産大臣賞」を授与します。ご応募をお待ちしております!
第12回ロボット大賞
募集期間:令和8年2月16日(月曜日)から5月8日(金曜日)まで
[農林水産省]
https://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/kihyo03/260216.html
- 2026年(第20回)「若手外国人農林水産研究者表彰(Japan Award)」の候補者の募集を開始します
農林水産省及び国立研究開発法人国際農林水産業研究センター(JIRCAS)は、開発途上地域の農林水産業及び関連産業に関する研究開発に貢献する若手外国人研究者(40歳未満を対象)の一層の意欲向上に資することを目的とし、優れた功績や将来の技術革新等に繋がる業績をあげた若手外国人研究者に対し、表彰を実施しております。
表彰は、2026年で20回目の節目を迎えます。国際農林水産業研究のネットワークの更なる拡大を図る機会として、多様な研究成果の応募をお待ちしております。
申請書類、申請方法の詳細はこちら
https://www.jircas.go.jp/ja/young_award/2026
[農林水産技術会議事務局]
https://www.affrc.maff.go.jp/docs/press/260216.html
- 地震時の地すべり移動量を簡便に推定する手法を通じて能登半島地震災害の復旧を支援
-従来の地すべりの安定解析に加速度を加えた手法を提案します-
農研機構は、地すべりの安定解析として従来から広く用いられているFellenius法に、地震時にその地点で推定される加速度を加味することで、地震による地すべりの移動量を簡便に推定するSLaDEE法を開発しました。令和6年能登半島地震で発生した地すべり災害では、本手法による分析結果が、復旧工事の早期着手につながりました。
[(株)日立ソリューションズ・クリエイト][農研機構][九州工業大学]
https://www.naro.go.jp/publicity_report/press/laboratory/nire/174449.html
- (お知らせ) バイオマスを肥料源とした養液栽培技術のベンチャーとして農研ネイチャー・ポニックス株式会社を設立
農研機構と旭化成は、共同研究を起点に、農研機構発・旭化成発のベンチャー企業「農研ネイチャー・ポニックス株式会社」を、2026年2月2日に設立しました。
農研ネイチャー・ポニックスは、国内の未利用資源(家畜排泄物や食品残渣など)から液体肥料を製造し、サステナブルな農業と社会の実現に貢献していきます。
[農研機構][旭化成株式会社][農研ネイチャー・ポニックス株式会社]
https://www.naro.go.jp/publicity_report/press/laboratory/naro/174453.html
- (お知らせ) 「子実トウモロコシの生産・簡易なサイレージ調製貯蔵技術標準作業手順書(関東地方版)」を公開
農研機構は「子実トウモロコシの生産・簡易なサイレージ調製貯蔵技術標準作業手順書(関東地方版)」を2月16日にウェブサイトで公開しました。
本手順書では、関東地方における生産者や技術指導・普及に携わる方々を対象に、子実トウモロコシの有望品種や簡易な調製貯蔵方法など、生産技術の概要を導入手順や事例とともに分かりやすく解説しています。
[農研機構]
https://www.naro.go.jp/publicity_report/press/laboratory/nilgs/174448.html
- (お知らせ) 農研機構と東京工科大学が包括連携協定を締結
農研機構と東京工科大学は2月19日(木曜日)、相互の知的資源及び技術力を活かした共創により持続可能な農業・食品産業の実現、我が国の学術及び経済の発展に寄与するため、包括連携協定を締結しました。
本協定に基づき、両機関の強みを活かした共同研究の推進や研究成果の普及、研究者・教員間の研究交流、研究施設・設備の相互利用等により、相互の知的資源および技術力を活かした共創を推進します。
[農研機構][東京工科大学]
https://www.naro.go.jp/publicity_report/press/laboratory/naro/174340.html
- (お知らせ) 特集「ユーザーに選ばれるスマート農業技術」- 農研機構技報 -
「ユーザーに選ばれるスマート農業技術」を特集した農研機構技報 第19号を刊行しました。
農研機構では、農業・食品分野でのSociety 5.0(サイバー空間とフィジカル空間の融合により経済的発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会)の実現を目指しています。
開発したスマート農業技術による「生産者の省力化や収益力向上」、「消費者への低価格・高品質な農産物の提供」、「企業や都道府県における販路・普及地域の拡大などへの貢献」について紹介します。
[農研機構]
https://www.naro.go.jp/publicity_report/press/laboratory/naro/174277.html
- (研究成果) 環境DNAで特定外来生物アライグマを検出する新技術
- 特定外来生物の早期モニタリングやネイチャーポジティブな取り組みの評価に貢献 -
農研機構は、環境DNA分析を用いた特定外来生物アライグマの検出手法を開発しました。本手法は、アライグマの未定着地域での迅速な侵入確認や農作物等への加害種がアライグマであるか否かの迅速かつ低コストな判定に役立ちます。これにより、アライグマの早期の捕獲やアライグマに適した被害対策の実施が可能となり、経済損失や生態系への影響軽減などへの貢献が期待できます。
[農研機構]
https://www.naro.go.jp/publicity_report/press/laboratory/nilgs/174207.html
- (研究成果)長期貯蔵が可能なポテトチップ用バレイショ新品種「しんせい」を開発
- ジャガイモシストセンチュウに対する抵抗性を持ち、 国産原料の周年供給に貢献 -
農研機構は、ポテトチップ用のバレイショ新品種「しんせい」を開発しました。「しんせい」はバレイショの重要害虫であるジャガイモシストセンチュウに対する抵抗性を持ち、ポテトチップ加工適性が優れるとともに、収穫から翌年6月まで9ヶ月間貯蔵してもでん粉の糖化がゆるやかなためポテトチップの焦げにつながる糖が増えにくく、焦げの少ないポテトチップの製造が可能です。この特性により、国産原料が不足する2月から6月の期間におけるポテトチップ原料の安定供給への貢献が期待されます。2026年春から本格的な一般栽培が開始される予定です。
[農研機構]
https://www.naro.go.jp/publicity_report/press/laboratory/harc/172383.html
- 果実発達の新たなルールを発見―機械学習と三次元解析による果実成長の可視化―
西山総一郎 京都大学大学院農学研究科助教(兼:農研機構主任研究員)、田尾龍太郎 同教授、山根久代 同教授、久住あかね 同博士課程学生、新保彩萌 同修士課程学生の研究グループは、板井章浩 京都府立大学教授、森本拓也 同准教授との共同研究により、様々な果樹における果実の三次元成長を可視化し、果実発達に共通する成長様式の存在を明らかにしました。
[京都大学][農研機構][京都府立大学]
https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2026-02-16
- (お知らせ) 農研機構とJALグループ、 持続可能な食農産業実現に向けた包括連携協定締結
- 日本の高品質な農産物・食品の魅力を世界へ発信し、地方経済活性化と環境負荷低減を推進 -
農研機構と日本航空株式会社(以下「JAL」)を中心とするJALグループは、このたび、日本の農業・食品産業のさらなる発展と環境保全への貢献を目指し、包括連携協定を締結しました。
[農研機構][日本航空株式会社]
https://www.naro.go.jp/publicity_report/press/laboratory/naro/174343.html
- (お知らせ) 「北海道スマートフードチェーンプロジェクト事業化戦略会議2026」を開催
- 持続可能な北海道農業を一緒に考えてみませんか? -
農研機構は、3月18日(水曜日)北海道札幌市にて「北海道スマートフードチェーンプロジェクト事業化戦略会議2026」を会場及びオンライン配信で開催します。
女子栄養大学 教授 中嶋康博氏による特別講演のほか、「変化に対応する技術で築く持続可能な北海道農業の実現」をテーマに、大学、農業団体、生産者等の各分野からパネリストを迎えパネルディスカッションを開催します。
本プロジェクトを通じて、北海道全域の農業・食品産業の競争力強化及び産業振興に取り組み、地方創生に貢献します。
[農研機構]
https://www.naro.go.jp/publicity_report/press/laboratory/naro/174278.html
- (研究成果) ダリア・エターニティシリーズに新品種登場
良日持ち性ボール咲き品種「エターニティファイヤー」を追加
- 種苗生産のための原種苗提供予約を開始 -
農研機構は、優れた日持ち性と美しさで全国に普及が進む「良日持ち性ダリア・エターニティシリーズ」に、鮮やかな濃赤色でシリーズ初となるボール咲き品種「エターニティファイヤー」を追加し、バリエーションを拡大しました。
種苗生産のための原種苗提供予約を開始し、新品種の全国的な普及を目指します。
[農研機構]
https://www.naro.go.jp/publicity_report/press/laboratory/nivfs/174254.html
- 直接観察とDNAメタバーコーディング解析で明らかになったケナガネズミによる海岸性植物や動物の餌利用とロードキルリスク ~海沿いのドライブも気を付けて~
琉球大学、森林総合研究所からなる研究グループは、奄美大島・徳之島・沖縄島にのみ生息する希少な固有種であるケナガネズミについて、本来の主な生息地である奥山の山林ではなく、海岸付近の道路上で採餌行動を行う様子を直接観察しました。さらに、その直後に同地点で起きたロードキルの発生状況を詳細に記録するとともに、野生動物の食性解析に用いられるDNAメタバーコーディング法を適用することで、これまで知られていなかった本種の新たな餌資源を明らかにしました。
[琉球大学] [森林研究・整備機構]
https://www.ffpri.go.jp/press/2026/20260219/index.html
2)イベント等
- 2026年3月19日(木曜日) 13時00分から17時00分まで
「戦略的スマート農業技術の開発・改良プロジェクト「スマート深層施肥」成果発表会」
農研機構を代表とするスマート深層施肥コンソーシアムは、戦略的スマート農業技術の開発・改良プロジェクト「大豆・水稲・小麦水田輪作体系における省力・高収益化を実現する環境保全型スマート深層施肥機の開発」(SA1-422J1、R5~R7)で得られた研究成果を幅広く紹介するため、成果発表会を開催します。
場所:みずほ文化センター 多目的ホール(滋賀県彦根市田原町11)
参加費:無料
申込み締切:2026年3月16日(月曜日)
申込み先:下記の申し込みフォーム(URL)からお申し込みください。
https://forms.office.com/r/sUgNnjXMBb
[農研機構]
https://www.naro.go.jp/event/list/2026/02/174341.html
- 2026年3月20日(金曜日) 13時30分から16時30分まで
岩手発・市民講座「人と自然と生態学」なぜクマが現れる? -今、東北でおきていること-
盛岡駅西口キオクシアアイーナにて市民講座「なぜクマが現れる?」が開催されます。
会場:会場:盛岡駅西口キオクシアアイーナ8階804
費用:無料
申込:不要
[森林研究・整備機構]
https://www.ffpri.go.jp/thk/index.html
外部サイト:岩手生態学ネットワーク
https://sites.google.com/site/ecologyiniwate/
3)令和6年能登半島地震における農業被害の 復旧・復興からの参考技術情報
- 令和6年能登半島地震における農業被害の 復旧・復興からの参考技術情報(農研機構)
https://www.naro.go.jp/disaster/ishikawa202401/index.html
【ご案内】
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https://www.maff.go.jp/j/apply/index.html
農林水産分野の研究機関へのリンク
https://www.affrc.maff.go.jp/koho/kikan.htm
【編集発行】
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農林水産省 農林水産技術会議事務局 研究企画課
TEL:03-3502-7407
お問合せ先
農林水産技術会議事務局研究企画課
担当者:戦略的実装班
代表:03-3502-8111(内線5847)
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