IT・RTフュージョンによる果物の安全安心育成支援システムの研究開発
- 実証地域
- 宮城県
- 分野
- 農業・農村
- 分類
- 個別要素技術型研究
- 代表機関
- 国立大学法人東京農工大学
- 研究実施期間
- 平成24年度~平成26年度
1 研究の背景・課題
東日本大震災で疲弊した果樹農業の軽労化、安全安心、トレーサビィリティーの実現、高収益化をめざす。軽労化はパワーアシストスーツ(RT:Robot Technology)を用いることで達成し、安全安心とトレーサビィリティーはICT(Informationand CommunicationTechnology)を利用することで達成する。RTとICTのフュージョンによる果樹栽培の効率化、グローバル化を目指す。
2 研究の目標
- 果樹栽培用パワーアシストスーツを利用して、高齢者でも楽に安全安心に作業ができる。
- ハンディーな果実糖度センサーで出荷時の甘みをチェックできる。これを自動的にクラウドへ記録する。
- ICTを利用したトレーサビリティーの充実。果実の生育データや成分データがクラウドへ記録され、いつでもどこでも参照できる。
3 研究の内容
- 果樹栽培用パワーアシストスーツの開発(軽量化、高機能化、糖度センサーやカメラの搭載)
- 高輝度LEDを使った糖度センサーの開発(小型軽量化、使いやすく安価)
- 果実のデータをクラウドへ蓄積し、参照できるICTソフトウェアの開発
4 研究成果概要
- 果樹栽培用パワーアシストスーツを試作し、実証試験を行った。重量は7kg強であり、装脱着は2~3分程度と簡単に利用できる。スクワット動作の補助や腕を上げた姿勢を補助する。アシスト率は50%程度である(図1)。
- リンゴの糖度センサーを開発した。LEDを用いた吸光度法による測定である。ハンディーであり果樹園でも簡単に利用できる。イチゴなど他の果物の糖度測定にも応用できるように改良中(図1)。
- 果実のICTによるデータベースを開発した。糖度の測定や果実の画像は直ちにクラウドに格納され、生育記録として参照できる。果実一個一個にICタグを取付け、情報収集時の初めにICタグを読み取れば、果実ごとに情報が蓄積され管理できる(図2)。


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問い合わせ先:東京農工大学 遠山研究室
E-mail:toyama@cc.tuat.ac.jp
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代表:03-3502-8111(内線5897)
ダイヤルイン:03-3502-7462
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