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農林水産技術会議

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養殖ギンザケの高付加価値化のための 効率的なピンボーン除去システムの開発

実証地域
宮城県
分野
漁業・漁村
分類
個別要素技術型研究
代表機関
東洋水産機械株式会社
参画研究機関
(民間) ぜんぎょれん食品株式会社
(普及・実用化支援組織) ぜんぎょれん食品株式会社
研究実施期間
平成25~27年度
PDF版
養殖ギンザケの高付加価値化のための 効率的なピンボーン除去システムの開発

刺身用ギンザケの流通量増加を目的としたピンボーン除去システムの開発

研究の概要

1.ピンボーン除去システムの開発

(1) 養殖ギンザケ用ピンボーンリムーバーの開発研究(東洋水産機械㈱・ぜんぎょれん食品㈱)

身質が柔らかく傷みやすい養殖ギンザケは非常に取り扱いにくく手作業で行ってもダメージを与えてしまいます。また既存の機械では水揚げ後24時間以内の高鮮度の魚では除去率が著しく低下します。そこで東洋水産機械株式会社が開発した秋鮭用のピンボーン除去技術を活用し新たなピンボーンリムーバーを開発。

(2) ピンボーン検査装置の開発(東洋水産機械㈱・ぜんぎょれん食品㈱)

これまで人力で行っていた残留ピンボーンの検査作業を効率化するため、食品の異物検査で使用されているX線を用いた異物検出技術の活用を検討する。X線の利用条件を検討するため、X線異物検出装置を用いて魚肉中のピンボーンの検出レベルを明らかにする。これによりX線検査装置の最適な利用条件を検討。

(3)ピンボーン処理システムの実証(東洋水産機械㈱・ぜんぎょれん食品㈱)

開発したピンボーン処理システムを塩釜市のぜんぎょれん食品株式会社工場に設置し各機械の接続試験、ピンボーンリムーバーの除去試験、X線異物検出装置の検出試験を行う。これで得た情報を基に処理速度等システムとしての最適な運用条件を検討するとともに、現場レベルで利用できるシステムとして作業員の削減人数や増産量の効果を検証し収益性の評価を行う。

研究目標

平成29年度までに、養殖ギンザケの高付加価値化のため、最新の自動制御技術の導入や他の魚種で開発されている最先端の魚体処理技術を活用したギンザケ用ピンボーン除去装置の開発、X線技術と魚体整列技術を利用したピンボーン検査装置の開発を行う。さらに、これらの最適な運用条件を検討し、現場レベルで利用できるシステムを開発することにより、ピンボーン除去作業を軽減し被災地の水産加工業で深刻化している従業員不足を解消し高鮮度なフィレー生産の出来高向上に貢献する。

関連情報

研究成果

漁業・漁村
宮城県
養殖ギンザケの高付加価値化のための効率的なピンボーン除去システムの開発

この研究についてのお問い合わせ先

この研究に関するご相談や質問等は、以下よりお問い合わせいただけます。

問い合わせ先:東洋水産機械株式会社 技術部

担当者:田中
TEL:072-273-9351
E-mail:h.tanaka@tosuiki.co.jp

お問合せ先

農林水産技術会議事務局研究推進課

担当者:先端技術実証班 豊井、宮垣、上田
代表:03-3502-8111(内線5897)
ダイヤルイン:03-3502-7462
FAX番号:03-3593-2209

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