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農林水産技術会議

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農業用水中の放射性セシウムの簡易モニタリング装置

実証地域
福島県
分野
農業・農村
研究実施期間
平成25年度~平成29年度
PDF版
農業用水中の放射性セシウムの簡易モニタリング装置

技術の概要

本技術は、放射性セシウムをよく吸着する銅置換体プルシアンブルーカートリッジ(以下、Cu-C:右の写真)を活用することで、施設栽培等で使用する農業用水中の放射性セシウムを最大2000L分まで濃縮し、多くのエリアで普及しているNaIシンチレーションカウンターを用いて、放射性セシウム濃度を、0.01~1 Bq/Lの定量下限(水道水目標値 10 Bq/L)で測定が可能な技術です。必要時間は濃縮に1-35分、測定に30分程度です。
また、何らかの原因で作物影響が生じる濃度になった場合、1本で300 – 400 m3の水中の放射性セシウムを80-90%浄化できる浄化用カートリッジも開発しました。

写真:放射性セシウム吸着カートリッジ

図 浄化用カートリッジの性能試験
(同一条件の4試験の結果を色違いで示す)

期待される効果

低濃度でも測定したい、というニーズに対して、従来の方法と比較しても大幅にシンプルな方法・機材(蛇口につないで水を流すだけ)、で測定が可能となりました。モニタリング装置も2万円程度と安価で購入可能です。農業用水の放射性セシウム濃度を簡易・迅速に知りたいというニーズに対して、幅広い定量下限(0.01~1Bq/L )で対応可能です。

関連情報

研究成果

農業・農村
福島県
野菜栽培による農業経営を可能とする生産技術の実証研究

この研究についてのお問い合わせ先

この研究に関するご相談や質問等は、以下よりお問い合わせいただけます。

問い合わせ先:産業技術総合研究所 地圏資源環境研究部門

TEL:029-849-1545
E-mail:t.yasutaka@aist.go.jp

お問合せ先

農林水産技術会議事務局研究推進課

担当者:先端技術実証班 豊井、宮垣、上田
代表:03-3502-8111(内線5897)
ダイヤルイン:03-3502-7462
FAX番号:03-3593-2209

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