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農林水産技術会議

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イチゴ高設栽培システムの標準仕様の策定

実証地域
宮城県
分野
農業・農村
分類
個別要素技術型研究
代表機関
(独)農業・食品産業総合研究機構 野菜茶業研究所
参画研究機関
(独)農業・食品産業総合研究機構 東北農業研究センター
宮城県農業・園芸総合研究所
愛知県農業総合試験場
香川県農業試験場
研究実施期間
平成24年度~平成26年度
PDF版
イチゴ高設栽培システムの標準仕様の策定

東日本大震災によって壊滅的な被害を受けた亘理町、山元町のイチゴ産地の復興を高設栽培システムの導入によって支援する

研究の概要

東日本大震災によって壊滅的な被害を受けた亘理町、山元町のイチゴ産地では、平成24・25年度に高設栽培の導入による復旧を計画しています。一地域、一時期に導入される面積としては国内で最大規模(50~60ha)です。

本研究では、まず復旧を主導するJAみやぎ亘理に対して、亘理仕様の策定を引き続き支援し、亘理仕様導入後の技術的なフォローを行いながら問題点を抽出して改良を加えます。次に、全国高設栽培実態調査、モデル実験、比較栽培試験の結果をまとめて高設栽培システムの特徴をタイプ別に整理します。得られた知見とノウハウを活用して亘理仕様を改良し、イチゴ高設栽培の標準仕様の策定につなげます。

個別研究課題の紹介

キーワード:イチゴ高設栽培

イチゴの養液栽培は栽培ベッドを高設化することによって、作業姿勢が大幅に改善されます。しかし、民間企業や県、JAなどが開発した多数のシステムが国内に存在し、栽培技術の共有や蓄積、栽培指導や問題解決を行う上で大きな障害となっていることが指摘されています。亘理町、山元町では多くの生産者が初めて高設栽培に取り組むことになるので、短期間で生産を軌道に乗せるためには、導入する高設栽培システムの共通化が必須となっています。

研究目標

東日本大震災の津波によって大きな被害を受けた東北地方最大のイチゴ産地である亘理町、山元町では高設栽培の導入による生産の復旧を計画しています。イチゴ高設栽培システムについては、民間企業や県、JAなどが開発した多数のシステムが国内に存在し、栽培技術の共有や蓄積、栽培指導や問題解決を行う上で大きな障害となっていることが指摘されています。

本研究では、この地域で導入するイチゴ高設栽培の仕様(亘理仕様)策定を支援し、さらに高設栽培を導入した生産者を技術的にフォローすることを第一の目的とします。次に、全国の高設栽培実態調査、主要な高設栽培と亘理仕様の比較栽培試験、モデル実験を行い、国内のイチゴ高設栽培システムの特徴をタイプ別に整理するとともに、亘理仕様を改良し、イチゴ高設栽培の標準仕様を策定することを第二の目的とします。

実証研究の内容

1.亘理仕様策定と導入支援および高設栽培の実態調査(野菜茶業研究所)

JAみやぎ亘理、宮城県農業園芸総合研究所、宮城県亘理普及センター、全農宮城県本部と連携し、山元町、亘理町に導入する高設栽培システムの仕様策定の支援を行っている。

そこで、既存の養液栽培システムの問題点をアンケートによって調査し、その結果に基づき、暫定的な仕様を提案する。JAみやぎ亘理と全農宮城県本部が中心となって仕様の策定を進めた結果、亘理町ではプランター(左図)、山元町では従来から一部で導入が進んでいた連結ベッドタイプを採用することとなった。

2.高設栽培モデル実験(東北農業研究センター)

主要な高設栽培システムの栽培槽、培地における温度変化特性等を比較検討する。栽培槽および培地を数種類供試し、深さ・場所別に温度推移を計測して、各栽培槽、培地の温度変化特性の培養液の拡散について比較する

供試培地(左からヤシガラ、ヤシガラ+鹿沼土、調製済ヤシガラ、ピートモス、バーミキュライト・パーライト)

3.タイプ別特徴の整理と標準仕様の策定
(宮城県農業・園芸総合研究所、愛知県農業総合試験場、香川県農業試験場)

イチゴ養液栽培の標準化及び宮城亘理地域に導入される養液栽培に関して、培地の種類が給液管理及びイチゴの生育に及ぼす影響について検討する。

研究課題間の関連と成果のイメージ

現地実証地までの交通アクセス

■車を利用する場合
常磐自動車道 山元インターより南に3km(6分)

■鉄道と代行バス利用を利用する場合
○JR常磐線 仙台駅-亘理駅(30分)
○JR常磐線代行バス
JR常磐線 亘理駅-山下
【現在は山元町役場が停留所】(30分)
○山元町役場より現地ハウスまで(徒歩18分)

■現地実証地住所
宮城県亘理郡山元町
山寺字桜堤48番地

【現地実証地見学申込み】
宮城県農業・園芸総合研究所
Tel:022-383-8118 Fax:022-383-9907
E-mail:mark-kk@pref.miyagi.jp

関連情報

研究成果

農業・農村
宮城県
イチゴ高設栽培システムの標準仕様の策定

この研究についてのお問い合わせ先

この研究に関するご相談や質問等は、以下よりお問い合わせいただけます。

問い合わせ先:(独)農業・食品産業総合研究機構 野菜茶業研究所(武豊野菜研究拠点)

住所:〒470-2351 愛知県知多郡武豊町字南中根40-1
TEL:03-6424-6270
E-mail:iwasakiy@affrc.go.jp

お問合せ先

農林水産技術会議事務局研究推進課

担当者:先端技術実証班 豊井、宮垣、上田
代表:03-3502-8111(内線5897)
ダイヤルイン:03-3502-7462
FAX番号:03-3593-2209

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