プレスリリース
「アジアモンスーン地域の生産力向上と持続性の両立に資する技術カタログ Ver.4.0」を公開
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農林水産省の「みどりの食料システム基盤農業技術のアジアモンスーン地域応用促進事業」において、本事業を実施する国立研究開発法人国際農林水産業研究センター(以下「国際農研」という)が、「アジアモンスーン地域の生産力向上と持続性の両立に資する技術カタログVer.4.0」を作成し、公表しました。
概要
農林水産省は、気候変動緩和と持続的農業の実現に資する技術のアジアモンスーン地域での実装を促進するため、我が国の有望な基盤農業技術の収集・分析や、同地域で共有できる技術情報の発信等を行う「みどりの食料システム基盤農業技術のアジアモンスーン地域応用促進事業」を実施しています。
その一環として、我が国の研究機関が、近年(直近10年程度)、国内での研究あるいは国際共同研究で得た成果の中から、温室効果ガス削減、化学肥料低減、化学農薬低減など、「みどりの食料システム戦略」で掲げる分野に貢献しうる技術を「アジアモンスーン地域の生産力向上と持続性の両立に資する技術カタログ」としてとりまとめています。
今般、本事業を実施する国際農研が公開したVer.4.0では、新たに4件の技術を追加して収録技術を計44件に拡大するとともに、研究の進展により適用範囲が拡大した「バイオ炭による炭素貯留の推定手法」など2件の技術についてVer.3.0から内容をアップデートしました。
本カタログについては、国際農研内に設置した「みどりの食料システム国際情報センター」による情報発信に加え、各種国際会議等の場を通じて、アジアモンスーン地域の行政官、研究者、普及担当、農林漁業者、民間セクターを含む多様な関係者への周知を進めてまいります。
<掲載ページ>
- アジアモンスーン地域の生産力向上と持続性の両立に資する技術カタログVer.4.0(日本語版)
https://www.jircas.go.jp/ja/greenasia/techcatalog [外部リンク] - Technology Catalog Contributing to Production Potential and Sustainability in the Asia-Monsoon Region Ver.4.0(英語版)
https://www.jircas.go.jp/en/greenasia/techcatalog [外部リンク]
<今回追加した技術>
- 多国間の情報共有に資するツマジロクサヨトウの殺虫剤抵抗性個体群を早期検出するための感受性簡易検定法(PDF : 861KB)(国際農研)
- キャッサバモザイク病抵抗性系統育成の効率化とキャッサバの安定生産に貢献するDNAマーカー(PDF : 788KB)(国際農研)
- サトウキビの安定生産に貢献する深植え栽培技術(PDF : 875KB)(国際農研)
- ヒスタミン生成による魚醤の安全性低下と廃棄を防ぐ塩分濃度調整手法(PDF : 1,050KB)(国際農研)
<今回アップデートした技術>
- 工業分析に基づくバイオ炭を用いた農地土壌炭素貯留量の簡易で正確な推定手法(PDF : 1,650KB)(立命館大学、秋田県立大学)
- 繊維の生産性が高いサトウキビ新品種「DOA Khon Kaen 4 (KK4)」(PDF : 1,115KB)(国際農研)
<関連リンク>
国際農研プレスリリース「アジアモンスーン地域の生産力向上と持続性の両立に資する「技術カタログ Ver.4.0」を公開」
https://www.jircas.go.jp/ja/release/2025/press202516 [外部リンク]

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