令和3年度第1回農林水産技術会議の概要
1.日時
令和3年4月26日(月曜日) 14時00分~15時50分
2.場所
オンライン開催
3.出席者
【農林水産技術会議】
小林会長、川面委員、北岡委員、小松委員、瀧澤委員、二宮委員、松田委員
【農林水産技術会議事務局】
川合研究総務官、長井研究総務官 ほか
【国立研究開発法人】
中谷農研機構副理事長、小山国際農研理事長
4.議事
(1)スマート農林水産業の方向性について
(2)スマート農業実証プロジェクトについて(令和3年度採択結果)(報告)
(3)第6期科学技術・イノベーション基本計画について(報告)
(4)令和3年度の農林水産技術会議の運営方針について
5.概要
(1)スマート農林水産業の方向性について
・ スマート農林水産業については、成長戦略会議において、スマート農林水産業ワーキンググループが本年2月から4月までの計4回開催され、4月12日の成長戦略会議において提言をまとめた報告書が提出されており、第1回技術会議において、同ワーキンググループにおける農林水産省からの提出資料等について事務局等から報告した。
・ これに対し、委員から
(1) スマート農業の産地化や地域発イノベーションは重要。地域の品目にあわせた機械の使い方、栽培方法を機械にあわせることも必要で、スマート農機を導入した個々の経営体だけの問題というより地域全体の問題として考える必要がある。地元の大学や農業試験場もこのための技術開発をしていくべきで、そうした点を技術会議もアピールすべき。
(2) スマート農林水産業の人材育成推進に関する文部科学省との連携強化に関する記載があるが、高専は地方に多くあり、IT・ロボティクス等に強く地域で農業・水産関連に参加するところが多いので、パートナーとするとIT等を支える重要なプレイヤーになるのでないか。
(3) スマート林業について説明があったが、カーボンニュートラルが重要なテーマである中、森林は重要なCO2の吸収源であり、積極的な予算の確保を期待する。
等の意見等があった。
(2)スマート農業実証プロジェクトについて(令和3年度採択結果)(報告)
・ 事務局から、令和3年度スマート農業実証プロジェクトの採択結果について報告し、委員から採択地区の取組内容の達成可能性について質問があった。
(3)第6期科学技術・イノベーション基本計画について(報告)
・ 事務局から、第6期科学技術・イノベーション基本計画(令和3年3月26日閣議決定)について報告し、委員から特に質問等はなかった。
(4)令和3年度の農林水産技術会議の運営方針について
・ 事務局から、令和3年度の農林水産技術会議の運営方針(検討案)を説明した。
・ これに対し、委員から、
(1)最近の技術会議は農業の研究開発に関して議題としてきたが、林業、水産業の研究開発も含めて一体的に議論することがあってもよいのではないか。
(2)「食と健康」は、コロナ禍で国民の健康に対する関心が高まる中で重要なテーマ。医療分野でも健康寿命の延伸という観点で研究が進んでいる中、農水省で議論する場合には環境やビジネスという観点も含めて検討するとよいのでないか。
(3)みどりの食料システム戦略の長期的な目標達成に向けた研究開発については、研究者のモチベーション維持に向けたテーマ設定の在り方や研究資金配分が重要。また、近年、研究開発の即時性が求められ研究者がこれに順応している中、中長期的な研究開発の目標達成に関する評価方法の検討が必要となるのでないか。
等の意見等があった。
以上
公表資料
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