このページの本文へ移動

農林水産技術会議

メニュー

2020年

 
TOPIC1[スマート農業]

判断の根拠を説明できるAIを開発-生産者も納得の病害診断に活用-

国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構(以下「農研機構」という。)は、従来のAI技術では困難だった、AIモデルが学習した特徴や学習に基づく判断根拠を可視化する技術を開発。AIによる病害診断において、診断の根拠となる画像の特徴を可視化でき、人間がAIの判断の根拠を理解することができます。農業分野を始め、根拠を説明できるAIが必要な広い分野での活用が期待されます。
2020年農業技術10大ニュース(TOPIC 1)(PDF : 514KB)


TOPIC2[スマート農業]
手軽で簡単!スマホを使って土壌分析-個人差のない測定法を開発-

JA全農は、土壌分析用の試験紙と簡易測色ツール、スマートフォンを組み合わせた新しい簡易土壌分析法を開発。これまで目視によって判定していた試験紙の発色程度をスマートフォンなどを利用して客観的に判断することで、誰でも簡単に分析結果に基づいた肥料成分の過不足を考慮した施肥管理が可能となります。
2020年農業技術10大ニュース(TOPIC 2)(PDF : 394KB)


TOPIC3[病害虫防除]
赤色LEDでアザミウマ防除-施設栽培の化学農薬削減に貢献-

地方独立行政法人大阪府立環境農林水産総合研究所、農研機構、静岡県農林技術研究所及び株式会社光波の研究グループは、赤色発光ダイオード(LED)でアザミウマ類を防除する技術を確立。施設栽培のナス、キュウリ、メロンのミナミキイロアザミウマに対して効果が高く、化学農薬の使用削減につながる新手法として期待されます。
2020年農業技術10大ニュース(TOPIC 3)(PDF : 597KB)


TOPIC4[安全対策]
身近な事例で実感!農作業事故事例検索システムを公開
-実効性のある安全対策の実施を強力にサポート-


農研機構は、様々な農作業事故事例とその原因・対策をWEB上で閲覧できる、農作業事故事例検索システムを開発、公開。個別の事故報告の原因や改善策の詳細な分析により、農作業現場に潜在する危険な箇所や対策などの情報を得ることができます。これまでの注意喚起に留まらない、実効性のある安全対策の検討と実施が可能となります。
2020年農業技術10大ニュース(TOPIC 4)(PDF : 602KB)


TOPIC5[農村]
安全に手軽に!田んぼダムで豪雨対策!!-減収させない湛水の目安と安価な水位管理器具の開発-

農研機構は、豪雨対策として水田が持つ雨水の貯留機能を活用するため、水稲の減収を抑えられる湛水深とその継続期間の目安を明らかにしました。同時に、安価で手軽に設置できる水位管理器具を開発。農家を中心とした地域一体で取り組む豪雨対策に繋がり、下流の農地や周辺住宅などへの被害軽減効果が期待されます。
2020年農業技術10大ニュース(TOPIC 5)(PDF : 494KB)


TOPIC6[動物衛生]
消石灰の消毒効果を見える化-今がまき時!待ち受け消毒の徹底をアシスト-

室蘭工業大学は、株式会社コア、ティ・イー・シー株式会社、宮崎県及び北海道白糠町と、消石灰の消毒効果を判別する可視化剤を開発。操作は簡単、スプレーするだけ。粒子の形状(粉、粒)は選びません。消石灰の劣化状態を定期的に把握することで効果的・効率的な散布が可能となり、鳥インフルエンザ、豚熱等の家畜伝染病予防、災害時等の感染症予防の徹底に貢献します。
2020年農業技術10大ニュース(TOPIC 6)(PDF : 2,028KB)


TOPIC7[新たな育種技術]
イネの茎伸長において相反する機能を持つ2つの遺伝子を発見-イネ科作物の草丈制御に活用-

名古屋大学を中心とした共同研究チームは、イネの茎伸長において相反する効果を持つ2つの遺伝子を発見。伸長促進効果をもつACE1遺伝子と抑制効果をもつDEC1遺伝子による茎伸長の制御メカニズムはイネ科植物に共通しており、本研究成果はイネだけではなく、コムギやオオムギなどのイネ科作物の草丈を人為的に制御する技術への応用が期待されます。
2020年農業技術10大ニュース(TOPIC 7)(PDF : 608KB)


TOPIC8[農村]
農業用水路がヒートポンプの熱源に!-流れの中にシート状熱交換器をおくと熱交換効率がアップ-

農研機構は、シート状熱交換器を流水中に入れると、土中や静水中に比べて効率よく採熱できることを解明(静水中設置の約2.5倍、土中設置の約15倍)。農業用水路をヒートポンプの熱源として有効利用でき、農業用ハウスの冷暖房で消費するエネルギーの削減やランニングコストの削減が期待されます。
2020年農業技術10大ニュース(TOPIC 8)(PDF : 522KB)


TOPIC9[スマート農業]
AIによる温州みかん糖度予測手法を開発-適切な栽培管理への活用に期待-

農研機構は、膨大なデータを学習したAIと、前年までに蓄積された糖度データと気象データから、温州みかんの当年の糖度を予測する手法を開発。出荷時の糖度を地区単位で7月ごろから高精度に予測できます。適切な栽培管理が可能となり、温州みかんの品質の向上に役立つことが期待されます。
2020年農業技術10大ニュース(TOPIC 9)(PDF : 636KB)


TOPIC10[地球環境]
水稲に被害を及ぼすフェーンの発生を3日前に予報-白未熟粒の発生低減へ-

農研機構は、領域気象モデルを用いた気象予報を基に3日先までの水稲のフェーン被害が予測される場所を1kmの解像度で解析、表示するシステムを開発。現在、九州地方を対象に農研機構の栽培管理支援システムから情報発信しており、今後、北陸地方への導入も予定されています。
2020年農業技術10大ニュース(TOPIC 10)(PDF : 718KB)

お問合せ先

農林水産技術会議事務局研究企画課

担当者:戦略的実装班
代表:03-3502-8111(内線5847)
ダイヤルイン:03-3502-7407
FAX番号:03-3507-8794