若手外国人農林水産研究者表彰(通称:Japan Award)について
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概要
本表彰は、農林水産省農林水産技術会議が主催し、国立研究開発法人国際農林水産業研究センター(JIRCAS)の協賛で実施しています。開発途上地域の農林水産業及び関連産業に関する研究開発に貢献する外国人研究者の一層の意欲向上に資することを目的として、優れた功績をあげた若手外国人研究者又は将来の技術革新等につながる優れた研究業績をあげた若手外国人研究者を表彰しています。
なお、本表彰は創設(2007年)から10年以上が経過し、内外の知名度も確立してきたことから、過去の受賞者をはじめ関係者の求心力を高めるため、また、親しみを込めて呼んでいただくためにも2017年度から通称を「Japan Award」としました。

2022年(第16回)若手外国人農林水産研究者表彰の表彰式の様子。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で表彰式を中止した2020年(第14回)の受賞者も招へい。
表彰の概要及び過去の受賞者のコメント動画はこちら
https://youtu.be/_osgMY5SWlE
https://youtu.be/eFoDCqS1tMI
これまでの受賞者(敬称略、順不同)
※受賞者の年齢は、受賞年の1月1日時点のものです。また、所属は、受賞時点のものです。
※業績概要記載の研究内容の詳細は、受賞者本人が作成した資料です。
受賞者 |
業績名 |
所属・国籍 |
カリサニ・ハリド(37歳) |
フレキシブルナノ粒子触媒技術を用いたナノ肥料の開発 |
マレーシア農業研究開発研究所、マレーシア |
アビジット・ゴーシュ(30歳) |
インドの半乾燥半湿潤地域における環境に優しい土壌健康管理戦略の開発と評価 |
インド農業研究委員会 インド草原・飼料研究所、インド |
マーティン・ポール・ジュニア・タベ-オジョン(30歳) |
アフリカにおける改良作物品種の採用による小規模事業化の改善と貧困削減 |
国際食料政策研究所、カメルーン |
受賞者 |
業績名 |
所属・国籍 |
トボヘリー ラコトソン(39歳) |
サブサハラアフリカにおけるイネのリン欠乏への対処 |
アンタナナリボ大学、マダガスカル |
レオナルド クレスポ ヘレラ(39歳) |
虫害抵抗性強化を含む世界的な小麦の遺伝学的改良 |
国際とうもろこし・小麦改良センター、メキシコ |
アタナシア・アマンダ・セプテファニ(37歳) |
農業廃棄物の価値:様々な素材の要素としてのセルロース |
インドネシア国立研究革新庁、インドネシア |
【動画】2022年(第16回)表彰式の様子(JIRCASチャンネル)(
前編・
後編)
受賞者 |
業績名 |
所属・国籍 |
サハデブ シャルマ(39歳) |
アジア太平洋地域における気候変動を緩和する自然に基づく効果的解決策のためのマングローブ林のブルーカーボンの研究 |
マラヤ大学、インド |
ハラ ガマル アリ アリ エル ダウス(30歳) |
ダイレクトフィルターPCRを用いた牛伝染性リンパ腫ウイルス感染の新規診断検査手法の確立 |
ベンハー大学、エジプト |
ジェームス セウトラ カバ(38歳) |
グリリシディア (Gliricidia sepium (Jacq.) Kunth ex Walp.) との間作システムにおけるカカオ (Theobroma cacao L.) の窒素栄養 |
クワメ・エンクルマ科学技術大学、ガーナ |
受賞者 |
業績名 |
所属・国籍 |
サラスワティプラ ラクシュマイア クリシュナムルティ(39歳) |
従来法および分子育種法を使った耐塩性イネ品種の開発 |
インド農業研究委員会中央塩類土壌研究所、インド |
クァンラウィー シリカンジャナ (39歳) |
効率的な農業流域管理に向けた新しい微生物ツールによる畜産由来汚染源の識別法 |
チュラポーン研究所、タイ |
エディモ ガスラ(37歳) |
ジンバブエの農村地域における高品質タンパク質トウモロコシの強靱性強化と、高栄養食品や飼料としての利用 |
ジンバブエ大学、ジンバブエ |
受賞者 |
業績名 |
所属・国籍 |
ハコボ アランゴ メヒア (38歳) |
温室効果ガス削減と地球温暖化対策のための熱帯イネ科牧草に関する研究 |
国際熱帯農業センター(CIAT)、コロンビア |
マイ ティ ガン (34歳) |
豚流行性下痢ウイルス検出のための簡便で正確かつ安価な診断検査法及びプール検査システムの開発 |
ベトナム国家農業大学、ベトナム |
レビジ カヤットゥカンディ バラン(33歳) |
分子生物学的手法によるインドの重要害虫の同定、多様性の解明及び防除 |
ニュージーランド第一次産業省植物防疫・環境研究所、インド |
受賞者 |
業績名 |
所属・国籍 |
アンドリー アンドリアマナンジャラ (38歳) |
マダガスカルの農業生態系における有機物動態とその作物生産における有効利用 |
アンタナナリボ大学、マダガスカル |
ファラ ファズワ モハマド アリフ (38歳) |
マレーシアにおける普及ハーブ種(Labisia pumila)の高品質栽培品種の作出 |
マレーシア森林研究所、マレーシア |
章晋勇(しょう しんゆう) (37歳) |
養殖淡水魚における致死的寄生虫疾病の大発生要因となる多様な微生物の研究及び生物学的疾病予防方策の開発 |
中国科学院水生生物研究所、中国 |
受賞者 |
業績名 |
所属・国籍 |
チャンドラ シッダヤ ナヤカ (39歳) |
植物-病原体システム及び生物工学的手法による植物病害管理に関する研究 |
マイソール大学、インド |
ミン アウン (39歳) |
乳牛の生産性と衛生、酪農家の生活改善及び酪農の環境影響に関する研究 |
獣医科学大学、ミャンマー |
シータル シャルマ (37歳) |
最先端の情報通信技術を用いた、圃場毎の養分及び作物の管理方法の適用による、南アジアの小規模農家における、生産性及び利益性の向上を実現する革新的方法の開発 |
国際稲研究所(IRRI)、インド |
受賞者 |
業績名 |
所属・国籍 |
ムサイダ マーシー マンユチ (32歳) |
食物残渣を利用したミミズ堆肥及びミミズ液肥のバイオ肥料の生産 |
ハラレ工科大学、ジンバブエ |
ギャザヘン ギルマ テセマ (36歳) |
ヤム遺伝資源の保全及び育種技術の改善へ向けた新たな手法 |
国際熱帯農業研究所(IITA)、エチオピア |
アロンゾ アルロド ガブリエル (35歳) |
精密食品加工:食品安全、食品防御(食品の人為的要因を含む劣化の防止など)、及び食品の品質確保のための食品の微生物学的、及び物理化学的特性に関する数理モデルの構築 |
フィリピン大学ディリマン校、フィリピン |
受賞者 |
業績名 |
所属・国籍 |
アニ ウィディアストゥティ (38歳) |
ヒートショック誘導抵抗性のメカニズム、有効性、および実用的応用 |
ガジャマダ大学、インドネシア |
ビエンサクン ナパサー (37歳) |
ラオスでの持続可能な畜産農業促進のための牛用飼料向けサイレージ技術と農業副産物の開発と利用 |
ラオス国立大学、ラオス |
アーテフ スウェラム (39歳) |
ナイル川デルタ地帯の土地及び水生産性を高めるための、小規模農場向けで費用対効果の高い揚床機械の開発 |
国際乾燥地農業研究センター(ICARDA)、エジプト |
受賞者 |
業績名 |
所属・国籍 |
ギリラジ アマルナート (36歳) |
アジアとアフリカにおける小農のための農業の洪水リスクに対する回復力と適応力の向上に関する研究 |
国際水管理研究所、インド |
ホー レ ティ (39歳) |
ベトナム原産キュウリ品種およびベトナム稲品種に含まれるアレロパシーとアレロケミカルに関する研究 |
ベトナム農業科学アカデミークーロンデルタ稲研究所、ベトナム |
アサド ジャン (38歳) |
環境ストレス状況下における植物の成長制御の解析 |
ペシャワール農業大学、パキスタン |
受賞者 |
業績名 |
所属・国籍 |
リーホン ナ (31歳) |
DNA アプローチによるマレーシアの重要木材種Neobalanocarpus heimii (フタバガキ科)の木材追跡システム |
マレーシア森林研究所、マレーシア |
ノウマン ベルコ (35歳) |
ササゲ(Vigna unguiculata L. (Walp.))の耐乾性に関する効率的な評価と選抜 |
セネガル農業研究所、ブルキナファソ |
パヌワン チャンタワンナクル (38歳) |
ミツバチ病理学とアジアにおける養蜂の開発 |
チェンマイ大学、タイ |
受賞者 |
業績名 |
所属・国籍 |
スディシャ ジョガイア (37歳) |
トウジンビエのベト病対策に関する研究(新規抗ベト病物質の解明とベト病抵抗性DNAマーカーの開発) |
マイソール大学、インド |
カノックワン シラッタナー (30歳) |
家畜および絶滅危惧種の安定した増殖に向けた生物学的手法の改良 |
スラナリー工科大学、タイ |
殷丽君(いん れいくん) (40歳) |
伝統食品の品質・機能性向上のための加工技術の開発と新たな乳化技術の適用による革新的処理システムの構築 |
中国農業大学、中国 |
受賞者 |
業績名 |
所属・国籍 |
ロエル ロドリゲス スラルタ (37歳) |
変動する土壌水分ストレスの下でイネの乾物生産量を維持するための根の可塑性の重要性 |
フィリピン稲研究所(PhilRice)、フィリピン |
モハマド アブドール アリム (39歳) |
ダニ及びダニのもたらす病害に関する斬新な抑制戦略の開発を目指したダニ分子生物学の研究 |
バングラデシュ農業大学、バングラデシュ |
ヨネ ローデンブルフ (36歳) |
資源の乏しい稲作農家のための社会的に実現可能な雑草管理戦略 |
アフリカ稲センター、タンザニア |
受賞者 |
業績名 |
所属・国籍 |
デウプラ アチャリゲ リリシャ リーラマニー (35歳) |
モデル土壌を利用した土壌撥水性に関する研究 |
ルフナ大学、スリランカ |
ラテイーヤ ワイオヌクーン (31歳) |
リグノセルロース系バイオマスを効果的に分解するための多酵素複合体の開発 |
キングモンクット工科大学トンブリ校(KMUTT)、タイ |
严建兵(げん けんへい) (34歳) |
トウモロコシ粒におけるプロビタミンAの生物学的栄養強化 |
国際とうもろこし・小麦改良センター(CIMMYT)、中国 |
受賞者 |
業績名 |
所属・国籍 |
マリア ジュネミー ヘイゼル レオニーダ リバターラモス (37歳) |
熱帯地域における商業的に重要かつ絶滅が危惧される海洋無脊椎動物の資源量の増強 |
東南アジア漁業開発センター(SEAFDEC/AQC)、フィリピン |
アモス アデインカ オナサンヤ (39歳) |
西アフリカのイネに見られるいもち病、イネ黄斑ウイルス病、白葉枯病、シントメタマバエの病原型に関する分子レベルの特徴付け |
アフリカ稲センター(Africa Rice)、ベナン |
ケビン キッション アン (33歳) |
数種の熱帯樹木の遺伝的多様性に対する空間構造と伐採の影響 |
マレーシア森林研究所(FRIM)、マレーシア |
受賞者 |
業績名 |
所属・国籍 |
顔暁元(がん ぎょうげん) (37歳) |
耕地に対する温室効果ガス放出目録の開発とその環境影響評価 |
中国科学院南京土壌研究所(ISSCAS)、中国 |
マリアン アンブンド インブミ (29歳) |
アフリカの葉菜による栄養価、健康及び収入の向上 |
ケニア在来知識活用資源センター(KENRIK)、ケニア |
トゥイ ティ トゥ グイエン (36歳) |
養殖と漁業管理への分子遺伝学の応用 |
アジアパシフィック養殖ネットワークセンター(NACA)、タイ |
受賞者 |
業績名 |
所属・国籍 |
江 正強(こう せいきょう) (36歳) |
食品加工分野における酵素の利活用に関する研究とその展開 |
中国農業大学(CAU)、中国 |
チャランポン カドマニー (39歳) |
薬用・食品・工業用優良作物の試験管内選抜と大量増殖・苗化に関する研究技術開発 |
タイ王国遺伝工学・バイテクセンター(BIOTEC)、タイ |
ジョナサン ホージア クラウチ (39歳) |
水分ストレス耐性を持つ主要農作物の分子育種 |
国際とうもろこし・小麦改良センター(CIMMYT)、メキシコ |
お問合せ先
農林水産技術会議事務局国際研究官室
代表:03-3502-8111(内線5900)
ダイヤルイン:03-3502-7467
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