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農林水産技術会議

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配信例「食と農の研究メールマガジン」 第451号(2026年1月1日号)

目次

1)トピックス

  • (みどり戦略技術紹介) 白黒ダブル生分解性マルチによるスイートコーン抑制栽培の初期成育改善および省力化
  • 「2025年農業技術10大ニュース」を選定しました!
  • 国内最多収品種「北陸193号」の収量性をさらに高めた次世代イネ系統を開発
  • 花をつくる新メカニズム「フロリゲン・リレー」を発見
  • 畜産の新たな社会的価値を創出する研究開発プラットフォームを設立
  • 果樹の温暖化被害(着色不良・日焼け・晩霜害)を予測するシステムを開発
  • 「NARO生育・収量予測ツール2イチゴ」の対応品種を10品種に拡大で品種特性に応じた生産性向上を実現
  • 成果事例こぼれ話 第68話の公表 (無コーティング種子湛水直播で業務用米生産を効率化)
  • 痩せた土壌で小さな虫たちを支える根の“じゅうたん”
  • 落葉を「お菓子の家」として評価することで土壌動物群集を説明しました

2) イベント等

3)令和6年能登半島地震における農業被害の復旧・復興からの参考技術情報

4)刊行物等

1)トピックス

  • (みどり戦略技術紹介) 白黒ダブル生分解性マルチによるスイートコーン抑制栽培の初期成育改善および省力化

「みどり戦略技術紹介」では、毎月、環境負荷の低減に取り組む農業者の皆様に役立つ技術をご紹介しています。
スイートコーンの抑制栽培では、高温による初期生育不良や、収穫後のマルチ剥ぎ取り作業が課題となっています。そこで、地温上昇抑制効果のある白黒ダブル生分解性マルチを使用することによって、発芽率や初期生育を改善することで欠株率を低減し、安定した収量が期待できます。生分解性マルチの使用は収穫後の片付け作業時間も大幅に短縮でき、脱プラスチック対策にも貢献します。
本技術の詳しい情報については、みどり技術カタログをご覧ください。

[農林水産省]
「みどりの食料システム戦略」技術カタログ(分割版:畑作)(PDF:7,798KB)p.15
白黒ダブル生分解性マルチによるスイートコーン抑制栽培の初期成育改善および省力化(農林水産省Web)
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/midori/02_midori_catalog5_crop.pdf#page=15
「みどりの食料システム戦略」技術カタログ(農林水産省Web)
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/midori/catalog.html

  • 「2025年農業技術10大ニュース」を選定しました!

農林水産省は、毎年、民間企業、大学、公立試験研究機関及び国立研究開発法人が公表した農林水産分野の研究成果のうち、新聞記事として取り上げられたものを対象に、内容の優秀さと社会的関心の高さを基準として、農業技術クラブ(農業関係専門紙・誌など30社加盟)の会員投票により、注目すべき10課題を「農業技術10大ニュース」として選定しています。
今般、2025年の1年間に公表された農林水産分野の研究成果を対象として、「2025年農業技術10大ニュース」を選定しました。
水田のしぶとい雑草防除法から話題の新品種、先進的スマート技術まで、業界で話題となった研究成果をぜひご覧ください!

[農林水産技術会議事務局]
https://www.affrc.maff.go.jp/docs/press/251219.html

  • 国内最多収品種「北陸193号」の収量性をさらに高めた次世代イネ系統を開発
    ―高温・低肥料環境での増収・安定生産に貢献―

国際農研は農研機構と共同で、高温や低肥料条件でも高収量を実現する次世代イネ系統「北陸193号-MP3」を開発しました。国内最多収品種「北陸193号」に、穂数を増加させる遺伝子MP3を導入し、親品種「北陸193号」の穂数を約20%増加させ、精玄米収量を7~9%増加させることに成功。窒素肥料の施用を抑えつつ収量向上が見込まれるため、肥料価格高騰や地球温暖化が深刻化する中での安定的なコメ生産に貢献が期待されます。

[国際農研][農研機構]
https://www.jircas.go.jp/ja/release/2025/press202522

  • 花をつくる新メカニズム「フロリゲン・リレー」を発見

横浜市立大学木原生物学研究所 佐藤萌子さん(研究当時:生命ナノシステム科学研究科 博士後期課程[2022年3月博士(理学)])と、辻 寛之教授(名古屋大学生物機能開発利用研究センター 教授兼任)らの研究グループは、信州大学理学部 坂本勇貴助教、農研機構 生物機能利用研究部門 遠藤真咲上級研究員、東京大学大学院新領域創成科学研究科 松永幸大教授との共同研究で、フロリゲンが花をつくる新しいメカニズム「フロリゲン・リレー」を発見しました。本研究成果は植物が花をつくるしくみの理解を大きく深め、植物の改良を加速させます。

[横浜市立大学][信州大学][農研機構][東京大学][名古屋大学]
https://www.yokohama-cu.ac.jp/res-portal/news/20251222tsuji.html

  • (お知らせ) 畜産の新たな社会的価値を創出する研究開発プラットフォームを設立
    - 持続可能な畜産と豊かな消費社会の構築を目指して -

農研機構は、東京農工大学、日本大学生物資源科学部、信州大学農学部、キユーピー株式会社、ケンコーマヨネーズ株式会社等と連携し、「畜産の新たな社会的価値の創出研究開発プラットフォーム」を2025年12月より始動しました。本プラットフォームは、畜産物の新たな社会的価値を創出する研究開発を推進し、認知と啓発活動を通じて、持続可能な畜産業と新しい消費者行動の構築を目指します。

[農研機構][国立大学法人 東京農工大学][日本大学 生物資源科学部][信州大学 農学部][キユーピー株式会社][ケンコーマヨネーズ株式会社]
https://www.naro.go.jp/publicity_report/press/laboratory/nilgs/172973.html

  • (研究成果) 果樹の温暖化被害(着色不良・日焼け・晩霜害)を予測するシステムを開発
    - 必要な適応策(対策)の実施と、過剰な対策の回避をサポート -

近年、果樹では着色不良、日焼け、晩霜害などの温暖化に起因する被害が増えています。そこで、気象データに加え、果樹の種類や発育状況を考慮することで、被害発生を高い精度で予測するシステムを新たに開発しました。このシステムにより、生産現場では被害発生前の対策の必要性を的確に判断できるため、利用者に適時の必要な対策実施を促すとともに、必要以上の対策の回避が可能になります。その結果、温暖化に伴う果樹生産の損害や対策コストの低減が期待できます。

[農研機構]
https://www.naro.go.jp/publicity_report/press/laboratory/nifts/173098.html

  • (お知らせ) 「NARO生育・収量予測ツール2イチゴ」の対応品種を10品種に拡大で品種特性に応じた生産性向上を実現

農研機構は、イチゴの収量を品種ごとに予測するAPI「NARO生育・収量予測ツール2イチゴ」で利用できる品種を拡大し、種子繁殖型品種「よつぼし」、「ベリーポップ はるひ」、四季成り性品種「夏のしずく」、一季成り性品種「恋みのり」、「いばらキッス」、「越後姫」、「かおり野」、「紅ほっぺ」など10品種で利用できるようになりました。これにより、品種ごとの特性に応じた収量予測と栽培改善が実現できるようになりました。

[農研機構]
https://www.naro.go.jp/publicity_report/press/laboratory/nivfs/172753.html

  • (お知らせ)成果事例こぼれ話 第68話の公表 (無コーティング種子湛水直播で業務用米生産を効率化)

田植えをしないで水田に種籾(たねもみ)を直接播(ま)く湛水直播(たんすいちょくは)栽培の手法を紹介します。乾いた水田に種籾を播く乾田直播が注目されていますが、湛水直播は春に田が乾きにくく乾田直播に向かない地域で有効な栽培方法です。
コメ生産の省力・低コスト化を図ることができ、今後の需要増加が見込まれる外食産業や加工用途向け業務用米の高収量・安定生産への貢献を期待できます。
農研機構を代表機関とする研究グループは、無コーティングの根出し種子による栽培技術と高能率な大型播種機を開発し、湛水直播栽培の普及を進めています。

[生研支援センター]
https://www.naro.go.jp/laboratory/brain/press/173237.html

  • 痩せた土壌で小さな虫たちを支える根の“じゅうたん”
    ―極端に酸性な土壌における針葉樹(ヒノキ)と虫のかかわり―

名古屋大学、森林総合研究所、東京農工大学の研究グループは、極端に酸性でやせた土壌では、樹木が生み出す大量の細根が、そこに棲む土壌動物を支える役割を果たしていることを新たに発見しました。

[名古屋大学] [東京農工大学] [森林研究・整備機構]
https://www.ffpri.go.jp/press/2025/20251210/index.html

  • 落葉を「お菓子の家」として評価することで土壌動物群集を説明しました
    ―植生から地下の生物群集を推測する一歩に―

森林総合研究所、アムステルダム自由大学の研究グループは、土壌動物にとって「お菓子の家(食べ物でできた住みか)」といえる落葉を定量的に評価する手法について検証しました。

[森林研究・整備機構]
https://www.ffpri.go.jp/press/2025/20251216/index.html

2)イベント等

  • 2026年1月16日 (金曜日) 13時00分から16時30分まで
    東北地域タマネギ栽培セミナー 2026

国産タマネギの周年供給力の強化に向け、夏季の端境期出荷が可能な東北地域等への新たなタマネギ産地の拡大に期待が寄せられています。
本セミナーで東北地域に適した品種の開発状況について紹介し、あわせて安定栽培に必要な技術開発について報告し、東北地域におけるタマネギ栽培の発展方向について議論します。

場所:いわて県民情報交流センター「キオクシア アイーナ」7階(盛岡市盛岡駅西通1丁目7-1)
定員:400名 (先着順:定員に達した時点で受付終了)
費用:無料
申込方法:Web、メール、Fax

[農研機構]
https://www.naro.go.jp/event/list/2025/12/172229.html

  • 2026年2月5日(木曜日)13時15分から15時00分まで
    森林講座 赤トンボの知られざる旅 -生息地のつながりを理解しよう-

里山の赤トンボは、森林、草地、河川、水田など多様な生息地のつながりを広く利用します。そんな赤トンボの“旅”について、最新の研究成果を紹介します。

場所:森林総合研究所多摩森林科学園 森の科学館2階(東京都八王子市廿里町1833-81)
定員:先着順30名
費用:無料(ただし、森林講座が行われる森の科学館以外を見学される場合は入園料が必要です。)
申込方法:往復はがき、または電子メール shinrinkouza★ffpri.go.jp(★を@に変えてください) で1月1日(木曜日)から受付開始

[森林研究・整備機構]
https://www.ffpri.go.jp/tmk/kengakuannai/event/shinrinkouza/2025kouza.html

3)令和6年能登半島地震における農業被害の 復旧・復興からの参考技術情報

  • 令和6年能登半島地震における農業被害の 復旧・復興からの参考技術情報(農研機構)

https://www.naro.go.jp/disaster/ishikawa202401/index.html

4)刊行物等

  • 季刊 森林総研 No.71

[森林研究・整備機構]
https://www.ffpri.go.jp/pubs/kikan/kikan-71.html

  • 関西育種場だより No.108 2025.12

[森林研究・整備機構]
https://www.ffpri.go.jp/kaniku/business/documents/kaniku108.pdf

【ご案内】

メールマガジンの配信変更・解除は以下からお手続できます
https://www.maff.go.jp/j/pr/e-mag/chg.html

メールマガジンへのご意見・ご要望をお寄せください
https://www.maff.go.jp/j/apply/index.html

農林水産分野の研究機関へのリンク
https://www.affrc.maff.go.jp/koho/kikan.htm

 

【編集発行】

〒100-8950東京都千代田区霞が関1-2-1
農林水産省 農林水産技術会議事務局 研究企画課
TEL:03-3502-7407

お問合せ先

農林水産技術会議事務局研究企画課

担当者:戦略的実装班
代表:03-3502-8111(内線5847)
ダイヤルイン:03-3502-7406

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