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農林水産技術会議

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配信例(「食と農の研究メールマガジン」 第376号(2022年11月15日号))

目次

1)トピックス

  • 超音波でヤガ類の飛来を防ぐ手法を確立
  • 2022年9月神奈川県のハヤブサから検出されたH5N1亜型高病原性鳥インフルエンザウイルスの特徴
  • パン用小麦品種「はる風ふわり」の普及拡大
  • 国際農研発第2号ベンチャーが誕生!
  • マダニリスクが高い森林の特徴が明らかに

2) イベント等

3)東日本大震災、熊本地震等の農業被害に関する情報

4)刊行物等

1)トピックス

  • (研究成果) 超音波でヤガ類の飛来を防ぐ手法を確立
    -コウモリの超音波から逃げる習性をヒントに-

農研機構らは、蛾類の嫌がる超音波を用いた害虫防除法を確立しました。夜に活動するヤガ(夜蛾)類を含む多くの蛾類は、天敵であるコウモリに食べられないよう、コウモリの発する超音波から逃げ出します。本成果はこの行動習性を利用したもので、超音波をほ場周囲に広く照射することで、ヤガ類が産卵のために農作物に飛来することを未然に防ぎ、農作物を食害するヤガ類の幼虫に対して施用する殺虫剤の散布回数を大幅に削減できます。

[農研機構][株式会社メムス・コア][京都府農林水産技術センター]
https://www.naro.go.jp/publicity_report/press/laboratory/nipp/155225.html

  • (研究成果) 2022年9月神奈川県のハヤブサから検出されたH5N1亜型高病原性鳥インフルエンザウイルスの特徴

今年9月25日に神奈川県伊勢原市で衰弱後死亡したハヤブサから高病原性鳥インフルエンザの原因ウイルスが検出されました。農研機構は、ハヤブサより分離した高病原性鳥インフルエンザウイルスの全ゲノム解析を行いました。その結果、このウイルスは2021/2022シーズン(2021年秋~2022年春)に日本で流行したH5N1亜型高病原性鳥インフルエンザウイルスと近縁であることが明らかになりました。2004年以降、シーズンの最も早い時期に日本国内の野鳥から高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出され、10月下旬に家きんにおいても高病原性鳥インフルエンザが発生したことから、家きん農場内にウイルスが侵入しないように一層警戒が必要です。

[農研機構]
https://www.naro.go.jp/publicity_report/press/laboratory/niah/155326.html

  • (研究成果)パン用小麦品種「はる風ふわり」の普及拡大
    -製パン性が優れる国産小麦の安定供給に期待-

農研機構が育成したパン用小麦品種「はる風ふわり」が2022年6月に品種登録されました。本品種は西日本地域で栽培されている主要なパン用小麦品種「ミナミノカオリ」より穂発芽耐性が優れ、収穫物の品質低下のリスクが下がるとともに、製パン性が高品質の輸入小麦並みに優れています。本品種は佐賀県を中心に栽培面積が拡大しています。

[農研機構]
https://www.naro.go.jp/publicity_report/press/laboratory/karc/155294.html

  • 国際農研発第2号ベンチャーが誕生!
    -オイルパームバイオマスの原料マルチ化プロセス特許等成果を活用-

国際農研は、第2例目となる国際農研発ベンチャー『株式会社JIRCASドリームバイオマスソリューションズ(社長:小杉 昭彦)』が認定され、令和4年10月4日に法人登記が完了しました。同社は、国際農研と国内外の民間企業および大学等で構成された共同研究グループが開発した原料マルチ化プロセスを用いて、未利用のオイルパームバイオマスを原料とする燃料および資材製造を行うための事業化コンサルティングとプラントの設計・建設支援・運用支援、製品販売事業を展開する計画です。

[国際農研]
https://www.jircas.go.jp/ja/release/2022/press202216

  • マダニリスクが高い森林の特徴が明らかに
    -シカの密度と植生が鍵となる-

複数の森林において、人獣共通感染症を媒介する様々な種類のマダニと宿主となる野生動物の生息状況を調査し、シカが多い地域でマダニが多く、その中でも局所的に下層植生が繁茂している場所で特に多いことを明らかにしました。

[森林研究・整備機構]
https://www.ffpri.affrc.go.jp/press/2022/20221108/index.html

2)イベント等

  • 2022年11月30日(水曜日)から12月16日(金曜日)
    【開催案内】「知」の集積と活用の場 ポスターセッション2022
    ~農林水産・食品分野のイノベーションをポスターでご紹介!~

農林水産省が推進する『「知」の集積と活用の場』は、令和4年11月30日(水曜日)から12月16日(金曜日)まで、東京都内会場とオンライン配信にて、ポスター展示による研究シーズ・成果等の発信と参加者同士の交流を目的として、ポスターセッションを開催します。また、期間中は特設Webサイトにてポスター展示を行います。
どなたでもご参加、ご覧いただけますので、以下のリンクから参加方法をご確認ください。
最新の技術情報の収集や新たなネットワーク構築の機会としてご活用ください。

[農林水産技術会議事務局]
https://www.affrc.maff.go.jp/docs/press/221109.html

  • 2022年12月6日(火曜日)14時から16時
    農林水産政策研究所研究成果報告会
    「ICTの活用や地域資源の利用による農村イノベーションに関する研究」ご案内

プロジェクト研究「ICTや先端技術を活用した農村活性化、地域資源・環境の保全に関する研究」(令和元-3年度)の研究成果報告会を行います。
ICT等を用いた農村での定住条件確保の取組に焦点を当て、3つの自治体(岩手県遠野市、宮崎県綾町、京都府京丹後市)においてどのような者が関わり、どのようなプロセスでイノベーションが農村内で芽生え、住民の中に広がりながら取り込まれてきたのか、またイノベーションにより住民にどのような効果がもたらされてきたのかを明らかにし、それらの取組の進行過程をマルチレベル・パースペクティブ(Multi-level Perspective:MLP)の視点から整理・分析を行いましたので報告します。また、同様の取組を進める欧州スマートビレッジについても報告します。

場所:Web開催(Zoom によるオンライン配信)
申込締切:2022年12月5日(月曜日)

開催詳細案内、参加申込み
[農林水産政策研究所]
https://www.maff.go.jp/primaff/koho/seminar/2022/20221206.html

  • 2022年12月7日(水曜日)9時30分から15時20分
    「スマート農業推進フォーラム2022 in 北海道~ローカル5Gを活用したスマート農業 みどりの食料システム戦略実現に向けて~」

農林水産省、北海道農政事務所及び農研機構は、スマート農業の社会実装を加速化することを目的に「スマート農業推進フォーラム2022 in 北海道~ローカル5Gを活用したスマート農業 みどりの食料システム戦略実現に向けて~」をオンライン方式で開催します。詳細は以下のページをご覧ください。

[北海道農政事務所]
https://www.maff.go.jp/hokkaido/press/suishin/keieiantei/221101.html

  • 2022年12月10日(土曜日)、11日(日曜日)「シルクサミット2022 in 鶴岡」

農研機構は、蚕糸技術の普及と継承、社会ニーズに根ざしたカイコ及びシルクの用途拡大と関連産業の発展等を目的に、毎年度、全国のシルク産地の持ち回りにより、シルクサミットを開催しています。今年度は、「シルクサミット2022 in 鶴岡」サムライゆかりのシルク ~ここから先を紡ぎ出す~と題して山形県で開催します。

日時:2022年12月10日(土曜日) 、11日(日曜日)
場所:鶴岡市先端研究産業支援センターレクチャーホール
参集範囲:カイコ・シルクに興味のある方、企業の方、学生、一般
参加費:講演会は無料、見学会は1300円

参加申込み、詳細情報:
[シルクサミットホームページ]
https://sites.google.com/view/silksummit/home

  • 2022年12月12日(月曜日)第2回NARO食と健康の国際シンポジウム「食料安全保障と健康」

農研機構は、第2回NARO食と健康の国際シンポジウム「食料安全保障と健康―先端技術によるフードシステム変革を目指して―」をオンラインで開催します。
「食料安全保障と健康」の実現を追求し続ける世界の研究機関・企業の研究成果や取り組みを共有し、研究開発から社会実装・ビジネス展開までを加速するため、国際的な連携の強化を目指します。
詳細は以下のページをご覧ください。

[農研機構]
https://www.naro.go.jp/publicity_report/press/laboratory/naro/155440.html

  • 2022年12月15日(木曜日)
    SIPフォーラム2022「車両系ロボット農機を基軸とする農作業のスマート化、そしてDX化」

農研機構は、埼玉県鴻巣市にて、農作業のスマート化、DX化に関するシンポジウムと実演会を開催します。
実演会では、「ロボット田植機と無人軽トラックの連携による田植作業」等4つの実演をいたします。
講演会では、「"遠隔監視"型ロボット農機の社会実装に向けた取組み」に関する講演等5つの話題をご紹介します。
詳細は以下のページをご覧ください。

[農研機構]
https://www.naro.go.jp/publicity_report/press/laboratory/naro/155240.html

  • 2022年11月22日(火曜日)13時から16時15分
    JIRCAS国際シンポジウム2022
    持続可能な食料システムにおける零細漁業と養殖業の役割

本シンポジウムでは、2022年「零細漁業と養殖の国際年」にちなんだシンポジウムを開催します。零細漁業や養殖業の重要性を認識し、持続性と生産性向上を両立する科学技術イノベーションの現状と課題について議論します。

場所:「一橋大学 一橋講堂」及び「オンライン」東京都千代田区一ツ橋2丁目1-2 学術総合センター 2階
参加費:無料
参加申込:https://www.jircas.go.jp/ja/symposium/2022/e20221122_jircas/entry
申込締切:2022年11月18日(金曜日) 16時
詳細は、ホームページをご覧ください。

[国際農研]
https://www.jircas.go.jp/ja/symposium/2022/e20221122_jircas

  • 2022年12月2日(金曜日)13時15分から15時
    森林総合研究所多摩森林科学園 森林講座
    「捕まったクマはどんなクマ?クマの体から分かること」

近年、クマ類の出没が増加しています。なぜクマは人里にやってくるのでしょうか?捕獲されたクマの体組織の化学分析を通して、捕獲個体の出没理由を解明します。

場所:森林総合研究所多摩森林科学園 森の科学館(東京都八王子市)
参加申込締切:11月30日(水曜日)事前申し込み制、先着順

[森林研究・整備機構]
https://www.ffpri.affrc.go.jp/tmk/kengakuannai/event/shinrinkouza/2022kouza.html

  • 2022年12月10日(土曜日)9時30分から11時、14時から15時
    森林総合研究所関西支所
    令和4年度第2回森林教室「マツボックリから知るタネのひみつ」

はじめにマツボックリなどのタネのおはなしをします。マツボックリでクリスマスツリーを作ってみよう。さくひんはお持ち帰りできます。

場所:森林総合研究所関西支所 森の展示館(京都市伏見区)
参加申込締切:11月21日(月曜日)、事前申し込み抽選制、定員各10名程度

[森林研究・整備機構]
https://www.ffpri.affrc.go.jp/fsm/documents/20221210forestclassroom.pdf

  • 2022年12月8日(木曜日)13時から17時55分
    組織と材質研究会 冬季シンポジウム「樹木の越冬メカニズム」

本シンポジウムでは、“樹木の越冬メカニズム”について、細胞レベルから分子レベルまで、芽や葉から樹木全体のフェノロジーまで、木材生産のための樹木から果樹に至るまで、異なる着眼点から研究する専門家の方々に、樹木の生存戦略・環境適応に関わる研究成果を紹介していただきます。

場所:Zoomによるオンライン開催、視聴無料
申込期限:2022年11月24日(木曜日)

[(一社)日本木材学会]
http://www.jwrs.org/kenkyu/wa_wp/Wood_anatomy_and_wood_property/Events/2022winter_seminar.html

3)東日本大震災、熊本地震等の農業被害に関する情報


4)刊行物等

  • 動画配信
    「岩手で世界レベルの晩抽性ハクサイができました」
    (農研機構東北研市民講座第42回)

[農研機構]
https://youtu.be/p-USlQV133c

  • JIRCAS NEWS No.93(2022年11月)

[国際農研]
https://www.jircas.go.jp/ja/publication/jircas_news/93

  • JIRCAS Newsletter No.93(November 2022)

[国際農研]
https://www.jircas.go.jp/ja/publication/jircas_newsletter/93





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