自営広域無線による遠隔モニタリングと太陽光発電利用による環境制御技術確立のための実証研究
- 実証地域
- 福島県
- 分野
- 農業・農村
- 分類
- 個別要素技術型研究
- 代表機関
- (株)NTTファシリティーズ
- 参画研究機関
- エヌ・ティ・ティジーピー・エコ(株)、NTTエレクトロニクス(株)
- 研究実施期間
- 平成25年度~平成27年度
1 研究の背景・課題
遠隔地に園芸施設がある場合や複数の園芸施設がある場合は、移動時間及び作業負担が増加する。このため、自営広域無線(920MHz帯)を活用して、山間部などの通信電波が届かないような遠隔地や複数の園芸施設の環境情報の取得・制御を行い、移動時間や作業時間を軽減する。なお、自営広域無線(920MHz帯)を利用するシステムを生産現場に普及させるためには、電源供給の確保や通信コストの負担軽減等の課題を解決する必要がある。
2 研究の目標
- 自営広域無線(920MHz帯)により、通信電波が届かない場所でも利用できるネットワークを構築し、遠隔モニタリングを実現して、移動時間や作業時間の軽減するとともに、品質維持・向上を目指す。また、複数箇所のモニタリングを統合することで、通信コストの低減を行う。
- 環境制御装置やセンサーを組合せ、最適な環境を制御するシステムを構築する。
- 太陽光発電設備を用い、使用電力と蓄電池の最適化により安定した電源を確保する自立環境制御型太陽光発電設備を構築する。
3 研究の内容
- 自営広域無線(920MHz帯)を利用した遠隔環境制御の実現
- 園芸施設内の省力・効率的な自動環境制御システム
- 再生可能エネルギー(太陽光発電+蓄電池)を利用した自立制御安定化の実証研究
4 研究成果概要
- 2つのハウスが6km離れた園芸施設をもつ生産者の協力を受け、実証地が決定した。
- 既設施設にモニタリングを構築し、トマト栽培の実証準備を行った。
- 自営広域無線(920MHz帯)について、実証地の電波伝搬状況を調査し、無線通信が良好に行えることを確認した(プロト版)。また、実証地の電波伝搬状況より、アンテナ設置場所を決定した。今後は、モニタリングシステムへの転送方式の検討及び設計を行う。
- 実証地の設備機器から実証に必要なスペックを検討し、太陽光発電設備等を設置した。今後は自営広域無線導入後のスペックを検討する。
5 普及啓発
- 革新的技術開発・緊急展開事業(うち地域戦略プロジェクト)『広域無線による地域内集合知収集およびビッグデータ解析に基づく産地経営支援システムの開発』において、更に効果を実証している。



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農林水産技術会議事務局研究推進課
担当者:先端技術実証班 豊井、宮垣、上田
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