セルロース系材質の小型改質装置による効率的な熱供給技術の実証開発
- 実証地域
- 宮城県
- 分野
- 農業・農村
- 分類
- 個別要素技術型研究
- 代表機関
- 恵和興業(株)
- 研究実施期間
- 平成25年度~平成27年度
1 研究の背景・課題
被災地の中山間地域の施設園芸においては、熱源のコスト削減が大きな課題となっている。特に、重油・灯油などの燃料コストは農家の経営を圧迫している。
このため、施設園芸農家がその処理にコストを要している園芸残渣などを主たるバイオマス原料として、施設園芸に用いられている熱源(ボイラー)に利用可能な燃料を、安価に供給する技術を開発することが重要となっていた。
2 研究の目標
- 第1の目標高含水バイオマス資源を原料とし、既存のボイラーで燃焼可能な液体燃料を製 造可能な小型改質装置を開発すること。
- 第2の目標この液体燃料が、燃焼熱ベースで、既存の燃料(灯油)より安価となること。
・熱量あたり単価1.41円(1.87)/MJ(直近1年半の最安値より算出)
3 研究の内容
- 園芸残さなどの高含水バイオマスを直接液化することができるバイオマスの小型改質装置を開発し、これにより調製された液体燃料が、ボイラーで安定的に燃焼することを実証する。(第1の目標)
- 上記の液体燃料が、合目的なものとなることを実証するため、調製された液体燃料の燃焼熱を測定し、その燃焼熱当たりの単価を算定する。(第2の目標)
4 研究成果概要
- バブリング機能を備えたバイオマスの小型改質装置の開発に成功し、ボイラーにおいて安定的に燃焼することが確かめられた。(第1の目標の達成)
- 装置の導入単価(1500万円)、製造効率(園芸残渣の処理30㎏/14分・人。液体燃料の生産量102㎏/時間。水光熱費545円/時間)、燃焼熱(44.8MJ/㎏)などの測定等により熱量当たり単価を算定。
・熱量当たり単価1.24円/MJ(第2の目標の達成)



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