適品種とスーパーセル苗による「冬どりキャベツ栽培」
- 実証地域
- 岩手県
- 分野
- 農業・農村
- 研究実施期間
- 平成25年度~平成29年度
- PDF版
- 適品種とスーパーセル苗による「冬どりキャベツ栽培」
技術の概要
スーパーセル苗を利用した定植時期の柔軟化と作業の効率化、凍害の少ない品種により、冬どりキャベツ栽培ができます。
1 凍害の少ない品種の利用
- 「冬くぐり」と「冬のぼり」は凍害の発生が少ない品種で、1月どりで1.5kg以上の結球重が確保できる。
- 「冬くぐり」「冬のぼり」共にアスコルビン酸含量が高く、「冬のぼり」は低温遭遇により糖度が上がりやすい。
2 スーパーセル苗で柔軟化・効率化
- 5月下旬~6月上旬に200穴または128穴セルトレイに播種し、7月下旬~8月上旬に定植する。
- 育苗期間は長くなるが、高温期を回避できるため管理しやすい。硬くて取り扱いやすい苗となり、定植機や手植えでの作業効率も高まる。
- 定植適期が長いため、作業や天気の都合で柔軟に対応できる。
3 慣行以上の収量を確保
- スーパーセル苗は初期生育が良好で、慣行苗と同等かそれ以上の収量を確保できる。

凍害の少ない品種「冬のぼり」(左)「冬くぐり」(右)


慣行苗とスーパーセル苗の収量比較
期待される効果
- 夏期のキュウリ等との作業競合を回避しつつ、冬期の余剰労力を有効活用できる栽培方法として初心者でも簡単に取り組めます。
- スーパーセル苗は定植適期が長いため、共同育苗する場合にも有効です。
- 直売所販売から系統出荷まで、幅広い販路に対応できます。
関連情報
研究成果
- 農業・農村
- 岩手県
- ブランド化を促進する果実等の生産・加工技術の実証研究
この研究についてのお問い合わせ先
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住所:〒020-0198 盛岡市下厨川字赤平4
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担当者:先端技術実証班 豊井、宮垣、上田
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ダイヤルイン:03-3502-7462
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