加工適性、機能性の解明による加工品開発と販売戦略
- 実証地域
- 岩手県
- 分野
- 農業・農村
- 研究実施期間
- 平成25年度~平成29年度
- PDF版
- 加工適性、機能性の解明による加工品開発と販売戦略
技術の概要
- 「ひとめぼれ」は低温解凍では硬くなりやすいが、「きらほ」(岩手県育成の低アミロース米)は解凍温度による硬さの変動が小さい(左図)。
- 有色素米は僅かな搗精注1>(98%)で表層の物性が大きく変化し、その効果は加水注2>より大きい(右図)。


解凍方法による酢飯粒の硬さの変動

搗精・加水による飯粒の物性変動
注1:玄米の糠層を削り取る工程のこと
注2:炊飯時のコメの重量に対する水の比率のこと
期待される効果
- 低アミロース米は低温解凍時の硬さの変動が小さいため、冷凍やチルド向けの米飯加工品を扱う小売店等の実需者との直接取引による有利販売が期待できる。
- 有色素米は僅かな搗精で食感やハンドリングの改善が期待できる。また、白米の加工品とセット販売することで商品ラインナップが増えるとともに、有色素米を原料とした加工品の価格は1.5倍程度まで許容されるため、収益改善が期待できる。

注1:固定費は販売数量あるいは個数によって按分計算
2:有色大福は白大福と同じ作業工程なため使用機械も同じ
関連情報
研究成果
- 農業・農村
- 岩手県
- 中小区画土地利用型営農技術の実証研究
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TEL:019-643-3540
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担当者:先端技術実証班 豊井、宮垣、上田
代表:03-3502-8111(内線5897)
ダイヤルイン:03-3502-7462
FAX番号:03-3593-2209