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農林水産技術会議

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若手農林水産研究者表彰

令和元年度(第15回)業績概要

牛ルーメン微生物を用いた高効率バイオガス生産技術の開発

受賞者  馬場 保徳 氏 38歳

石川県立大学  生物資源工学研究所  助教

略歴

キユーピー株式会社研究所研究員、東北大学大学院農学研究科博士後期課程修了、日本学術振興会特別研究員(DC2採用およびPD採用)等を経て現職。博士(農学)。平成25年度東北大学総長賞。

業績概要

背景

世界の農業残さ (主成分:リグノセルロース)は、年間約30億トンにのぼるように、リグノセルロースは、地球上の炭素源として最も大量に廃棄される天然高分子であり、エネルギー化合物(メタン)への変換は、人類が実用化を求める最重要課題の一つである。しかし、リグノセルロースは、メタン発酵において難分解性であり、有効な処理法が求められていた。

研究内容・成果

リグノセルロース分解微生物を豊富に含む牛のルーメン(第一胃)液が、と畜場の廃棄物であることに着目し、ルーメン液の入ったルーメン処理槽をメタン発酵槽に接続した、新規メタン発酵システムを開発した(図1)。この結果、リグノセルロースの分解が促進され、メタン生産量は従来型メタン発酵システムと比べて1.6?3.4倍向上した。

さらに、メタン発酵残さ液は作物への施肥効果があり(図2)、植物病原菌の生育抑制効果を有すること(図3)を示した。

難分解のリグノセルロースをメタンとして活用後、肥料として土に還す本研究は、資源循環社会の構築を加速させる成果である(図4)。


受賞評価のポイント

と畜場廃棄物である牛ルーメン液を活用した高効率のバイオガス発酵法を開発し、農業残さのような難分解性バイオマスからのメタン生産を可能とするなど、新たなバイオマスエネルギーの農業利用の展望を切り拓いた点を高く評価した。

連絡先

【連絡先】石川県立大学  生物資源工学研究所

住所:〒921-8836 石川県野々市市末松1-308

TEL:076-227-7516

お問合せ先

農林水産技術会議事務局研究調整課

代表:03-3502-8111(内線5810)
ダイヤルイン:03-3502-7399
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