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農林水産技術会議

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高収益品目の選定と栽培技術の確立

プロジェクト名
南西諸島の気候風土に適した高収益品目の検討及び栽培技術体系の確立
分野
畑作
研究代表機関
農研機構九州沖縄農業研究センター
共同研究機関
鹿児島県、沖縄県、岡山大学
研究期間
令和元年度~令和5年度
PDF版
高収益品目の選定と栽培技術の確立

研究概要

南西諸島の気候風土に適し、さとうきびとの複合経営が可能で高収益を狙える品目として、エダマメ、トルコギキョウ、バレイショ、ラッカセイを選定し、その栽培技術や防除技術をマニュアルやリーフレットとしてまとめました。

これらの技術を活用することにより、南西諸島の農業の収益性向上が期待されます。

研究背景

南西諸島において、さとうきび及びその関連産業は地域経済・雇用を支える重要な産業です。しかし近年、農業者の数が減少傾向にあるなかで南西諸島における農業の収益性を向上させるためには、さとうきびとの複合経営が可能な高収益品目を導入し、経営の強化を図ることが課題です。

このため、本事業では、南西諸島の気候風土に適した高収益を狙える品目を検討し、栽培技術や防除体系の確立に取り組みました。

サトウキビ栽培の様子
南西諸島のさとうきび栽培の様子

ばれいしょ栽培の様子
南西諸島のばれいしょ栽培の様子

主要成果

奄美地域のエダマメの畝連続栽培による省力・低コスト栽培体系の開発
➔ エダマメの畝連続栽培体系を取り入れたさとうきびとエダマメの複合経営により、さとうきび専作と比較して農業所得が約30%向上
〇エダマメの畝連続栽培体系
11月~12月のエダマメの収穫後の畝を再利用して、4~5月に再度収穫する栽培体系。畝立て作業の省力化やマルチ資材を削減しつつ、収益を確保。
エダマメの畝連続栽培体系


奄美地域のトルコギキョウ栽培について、二度切り栽培による開花促進とアザミウマ防除対策技術の開発
➔ 品種の選定、電照による開花促進と0.8mm防虫ネットの併用により出荷本数が増え、農業所得が10aあたり約4~10%向上

農業所得
沖永良部島におけるトルコギキョウの農業所得

アザミウマ類の被害株率
沖永良部島におけるトルコギキョウ1番花のアザミウマ類の被害株率


早期にさとうきびを収穫した後のほ場を活用して、冬作バレイショを導入する栽培体系を開発
➔耕地利用率が向上することにより、慣行体系(さとうきびとバレイショの複合経営)と比較して農業所得が約13%向上

南西諸島におけるバレイショ複合経営(新作型)
南西諸島におけるバレイショ複合経営(新作型)

冬作バレイショを拡大した新作型の農業所得
冬作バレイショを拡大した新作型の農業所得

より詳細に知りたい方へ向けた参考情報

この研究についてのお問い合わせ先

この研究に関するご相談や質問等は、以下よりお問い合わせいただけます。

農産局地域作物課

TEL:03-6744-2116

お問合せ先

農林水産技術会議事務局研究企画課

担当:企画班
TEL:03-3501-4609(直通)

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