畑作物生産の湿害・雑草害対策技術
- プロジェクト名
- 畑作物生産の安定・省力化に向けた湿害、雑草害対策技術の開発
- 分野
- 農業
- 研究代表機関
- 農研機構
- 共同研究機関
- (株)そば研、(株)バイオファーム、井関農機(株)、全国蕎麦製粉協同組合、北海道立総合研究機構、北海道空知農業改良普及センター、島根県東部農林水産振興センター、三重県農業研究所、三重県中央農業改良普及センター、宇都宮大学
- 研究期間
- 令和元年度~令和5年度
- PDF版
- 畑作物生産の湿害・雑草害対策技術
研究概要
ソバの湿害が発生している地域において、湿害対策を実施することで収量が向上することを実証するとともに、湿害リスク診断法を開発しました。また、アズキ・ゴマの省力的除草体系をマニュアル化しました。
これにより、ソバの食料自給率の向上やアズキやゴマの栽培労働時間の削減が期待されます。
研究背景
ソバ・アズキ・ゴマ等の畑作物への実需者ニーズが高まっているなかで、安定生産のためには、多様なソバ栽培環境に適した湿害対策、アズキやゴマの栽培における除草作業の省力化が課題です。
このため、これら畑作物の湿害・雑草害対策技術の開発・実証に取り組みました。
湿害対策技術(畝立同時は種)
雑草害対策技術(多機能カルチベータ―)
主要成果
ソバの効果的な湿害対策技術を実証
・カットシリーズによる土壌物理性改善
・ 畝立同時は種による出芽前後の湿害予防
・亜リン酸液肥の葉面散布による湿害軽減
➔慣行栽培と比較して、ソバの収量が2割以上向上
カットブレーカー(全層心土破砕)(農研機構,2020)
登熟期のほ場の比較(赤枠内:畝立、青枠内:平畝)
ソバの地理情報データを蓄積・解析し、湿害リスク診断法を開発
➔ 適地適作や湿害リスク診断結果に基づく対策を実施することで、ソバの収量向上が期待
湿害リスク診断法に活用するデータ
湿害リスク診断結果のイメージ
(湿害リスクの程度を色分けして地図上に表示)
アズキ・ゴマの省力的除草体系を確立し、マニュアルを作成
➔ アズキ・ゴマの除草に要する労働時間を2割以上削減
寒地アズキにおける新技術除草体系(除草剤+多機能カルチベーター)の労働時間削減効果
より詳細に知りたい方へ向けた参考情報
- アズキとゴマの 湿害・雑草対策マニュアル(農研機構)(外部サイトへ移動)
この研究についてのお問い合わせ先
この研究に関するご相談や質問等は、以下よりお問い合わせいただけます。
農林水産省農産局地域作物課
TEL:03-6744-2115
お問合せ先
農林水産技術会議事務局研究企画課
担当:企画班
TEL:03-3501-4609(直通)