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農林水産技術会議

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傾斜地果樹園におけるドローン病害虫防除の実現

プロジェクト名
ドローンやセンシング技術を活用した果樹の病害虫防除管理効率化技術の開発
分野
果樹
研究代表機関
農研機構
共同研究機関
ヤマハ発動機、丸山製作所、エスコ、NECソリューションイノベータ、モメンティブ、花王、住友化学、シンジェンタ、東京農大、鹿児島県、奈良県、静岡県、三重県、和歌山県、愛媛県 等
研究期間
平成30年度~令和4年度
PDF版
傾斜地果樹園におけるドローン病害虫防除の実現

研究概要

傾斜地果樹園を自動航行するドローンと、これに実装可能な病害虫発生診断システムを開発しました。

ドローン病害虫防除により、防除に要する時間を4割削減できることが期待されます。

また、画像解析やドローンを積極的に取れ入れた先進的農業生産地帯の増加により、果樹生産の省力化・低コスト化が期待されます。



研究背景

カンキツやカキは急傾斜地で栽培されることが多く、生産者は大きな肉体的負担を強いられており、高齢化や後継者不足が進展する中、生産現場の労働負荷を軽減することが課題となっています。

このため、農家でも購入可能な価格となった産業用ドローンを、傾斜地で問題となる病害虫発生状況の把握のためのほ場見回りや農薬散布に活用し、防除作業の負担軽減に向けた技術開発に取り組みました。


 急峻な斜面に広がるカンキツ園             農薬の手散布による病害虫防除

主要成果

  • カンキツかいよう病に対し、ドローン空撮の撮影時期や飛行高度に影響されにくい頑健なAI診断技術を開発
    ➔ 傾斜地カンキツ園を登ることなく、麓からカンキツかいよう病の発生状況が確認可能になることにより、園地の管理業務が省力化

    ドローン空撮画像からAI診断で
    検出されたカンキツかいよう病の
    病斑
  • DEM(Digital Elevation Model)データに沿って3次元自動航行する機能を実装した農薬散布ドローンを開発し、急傾斜地カンキツ園における病害虫防除効果を検証
    ➔ 傾斜地カンキツ園における病害虫防除作業の省力化を実現

    急傾斜地果樹園上空を自動航行
    する機能を付与した農薬散布ドローン
  • 濃厚少量散布に適した農薬をカンキツで28剤、カキで5剤選抜し、それらのうち3剤が無人航空機での散布が可能な農薬として登録
    ➔ カンキツ・カキ栽培におけるドローン防除の普及により、防除作業を省力化

    無人航空機による散布可能となった農薬

    より詳細に知りたい方へ向けた参考情報

    本プロジェクトで取得したデータを利用して農薬登録適用拡大に至った農薬の製品情報

    この研究についてのお問い合わせ先

    この研究に関するご相談や質問等は、以下よりお問い合わせいただけます。

    農産局果樹・茶グループ

    TEL:03-3502-5957

    お問合せ先

    農林水産技術会議事務局研究企画課

    担当:企画班
    TEL:03-3501-4609(直通)

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