畜産からの温室効果ガスを削減する技術
- プロジェクト名
- 畜産分野における気候変動緩和技術の開発
- 分野
- 畜産
- 研究代表機関
- 農研機構
- 共同研究機関
- 家畜改良センター、北海道、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、兵庫県、岡山県、北海道大学、酪農学園大学、東北大学、京都大学、広島大学、エア・ウォーター北海道(株) 等
- 研究期間
- 平成29年度~令和3年度
- PDF版
- 畜産分野における気候変動緩和技術の開発
研究概要
メタン排出量が少ない牛の育種に必要な簡易メタン測定法や排せつ物からのN2Oを削減できるアミノ酸バランス改善飼料等、畜産由来のGHG(温室効果ガス)の削減技術を開発しました。
これら技術の活用により、生産性を損なわずに畜産由来のGHG排出量を20%削減※できると期待されます。
※ライフサイクルアセスメント手法で評価
研究背景
我が国農林水産業由来GHGのうち、牛の消化管内発酵(げっぷ)と家畜排せつ物管理から排出されるメタンとN2Oが約3割を占めています。
このため、本研究では、メタン排出量の少ない牛の育種に必要不可欠な簡易メタン測定法やN2O排出を削減できる飼料等の開発に取り組みました。
主要成果
- 多頭数の測定を可能とする簡易メタン測定法を開発し、遺伝的影響を確認
➔ メタン排出量が少ない牛の育種を可能に
- N2O排出の原因となるタンパク質含量を減らした※肉牛のアミノ酸バランス改善飼料を開発
※小腸でアミノ酸として吸収させるため、胃に生息する微生物から保護する加工を施したアミノ酸に置き換え
➔飼料コスト・肉質・肉量に影響せず排せつ物からのN2O排出を半減可能
- 養豚汚水処理施設からのN2Oを削減する炭素繊維リアクターを開発
➔ 養豚汚水処理施設からのN2O排出を80%削減可能
より詳細に知りたい方へ向けた参考情報
農研機構作成のマニュアル(農研機構ホームページ)
- ウシルーメン発酵由来メタン排出量推定マニュアル | 農研機構(外部サイトへ移動)
この研究についてのお問い合わせ先
この研究に関するご相談や質問等は、以下よりお問い合わせいただけます。
農林水産技術会議事務局研究開発官(基礎・基盤、環境)室
TEL:03-6744-2216
お問合せ先
農林水産技術会議事務局研究企画課
担当:企画班
TEL:03-3501-4609(直通)
FAX:03-3507-8794