機能性表示による特産物の高付加価値化
- プロジェクト名
- 地域の農林水産物・食品の機能性発掘のための研究開発
- 分野
- 機能性食品
- 研究代表機関
- 農研機構
- 共同研究機関
- 国立がん研究センター、筑波大学、タカノフーズ(株)、琉球大学、沖縄県 等
- 研究期間
- 平成28年度~令和2年度
- PDF版
- 地域の農林水産物・食品の機能性発掘のための研究開発
研究概要
地域特産物の健康機能性解明、市場拡大、地域の活性化
納豆の粘り成分(γーポリグルタミン酸)が血糖値の上昇を押さえることや、へちまには高めの血圧を低下させる成分(GABA)が多く含まれることなど、地域特産物の健康機能性を解明するとともに、その健康機能性成分の含有量をより高める加工技術を開発しました。
今後、納豆やへちまを機能性表示食品として届出することとしており、地域農産物の高付加価値化により地域の活性化や国民の健康増進への貢献が期待されます。

研究背景
超高齢社会の現在において、食を介した健康維持増進への関心は高く、また、2015年の機能性表示食品制度の開始以来、機能性表示による地域特産物の高付加価値化が期待されています。
これまでに追跡研究の結果等から、大豆食品やアブラナ科野菜等の健康機能性が注目されてきました。そこで、更なる疫学調査を行い、茨城の納豆や沖縄のへちま等の各地域の特産物について、機能性成分を維持・向上させる栽培・加工技術の開発や機能性表示に必要なヒト介入試験の実施等により、地域特産物を活用した機能性表示食品の開発を目指しました。

主要成果
- アブラナ科野菜等の摂取による全死亡リスク低下等の関連性をデータ解析し、文献化
➔ アブラナ科野菜等の健康機能性の妥当性を裏付け、消費者理解を促進 - 納豆γーポリグルタミン酸の食後血糖上昇抑制効果を解明し、高含有製法を確立
➔ 年間約2,700億円の納豆市場の更なる拡大へ期待 - へちまの安定生産技術を開発、真空包装により高めの血圧を抑えるGABAの増加を確認
➔ へちま等地域特産物の付加価値向上、市場拡大へ期待

より詳細に知りたい方へ向けた参考情報
農研機構作成のマニュアル(農研機構ホームページ)
地域の農林水産物食品の機能性発掘シンポジウム 基調講演資料(pdfファイル)
この研究についてのお問い合わせ先
この研究に関するご相談や質問等は、以下よりお問い合わせいただけます。
農林水産技術会議事務局研究統括官(生産技術)室
TEL:03-3502-2549
お問合せ先
農林水産技術会議事務局研究企画課
担当:企画班
TEL:03-3501-4609(直通)
FAX:03-3507-8794