畜産経営における悪臭低減技術の高度化
- プロジェクト名
- 畜産・酪農の生産力強化のための技術開発
- 分野
- 畜産(畜産環境)
- 研究代表機関
- 農研機構
- 共同研究機関
- 茨城県、栃木県、神奈川県、石川県、山梨県、宇都宮大学、山梨大学
- 研究期間
- 平成27年度 ~29年度
- PDF版
- 畜産経営における悪臭低減技術の高度化(PDF : 1,755KB)
研究概要
苦情の過半を占める「悪臭」を見える化、アンモニアを9割以上除去
畜産に起因する悪臭の低減に向けて、堆肥化処理施設から発生するアンモニアを9割以上除去することができる「高度堆肥脱臭システム」を開発し、熊本県や鹿児島県で導入されています。
また、農場全体の臭気の状況を把握できる「臭気マッピング手法」を開発し、栃木県では、本手法を活用して20件以上の畜産農家で悪臭分布を調査し、カーテンなどの臭気対策を実施しています。
今後、実施設へシステムを導入することで、周辺への臭気漏れを防止し、畜産経営への理解が進むことが期待されます。
研究背景
畜産に起因する苦情は「悪臭」に関するものが過半を占めています。 そこで、対策技術の開発が進んでいないふん尿処理過程からの悪臭の発生、拡散を低減する技術の開発が求められていました。
主要成果
- 堆肥化処理施設に、堆肥脱臭と酸・アルカリ溶液噴霧脱臭を組み合わせた技術を導入し、「高度堆肥脱臭システム」を開発
➔ 特定悪臭物質であるアンモニアを9割以上除去 - ニオイセンサとGPSを組み合わせた「臭気マッピング手法」を開発
➔ 農場全体の臭気の状況の俯瞰的な把握を可能とし、対策の対象を明確化
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