業務・加工用タマネギ、キャベツの開発
- プロジェクト名
- 実需者等のニーズに応じた加工適性を持つ野菜品種等の開発
- 分野
- 農業(野菜)
- 研究代表機関
- 農研機構
- 共同研究機関
- 青森県、茨城県、富山県、カネコ種苗(株)、(株)明治機械製作所、(株)渡辺採種場 等
- 研究期間
- 平成26年度~30年度
- PDF版
- 業務・加工用タマネギ、キャベツの開発(PDF : 1,314KB)
研究概要
輸入品に依存していた端境期への国産品の安定供給が可能に
端境期に収穫が可能なタマネギ「マルソー」、「オーロラ」と、省力・低コスト化が可能なタマネギ直播栽培技術を開発しました。東北地域ではこれら春まきタマネギの作付けが進み(令和元年80 ha)、今後も拡大が見込まれます。
寒玉キャベツについても、供給が不足する4~5月どりの加工歩留まりが高い新品種「YR503」及び「NNS-C-91」を育成しました。新品種の種子は令和3年夏に販売開始予定で、今後の栽培が見込まれます。
業務用のタマネギ・キャベツが不足しやすい端境期に安定的に供給可能となることで、国産農産物の需要拡大が期待されます。
研究背景
野菜の業務・加工用需要の割合は全体の6割に達していますが、気候の影響を受けやすい露地野菜では、供給が不安定になる端境期がありました。
端境期が生じやすい業務・加工用タマネギ、キャベツでは輸入への依存度が高く、実需ニーズに沿った国産品の安定供給が求められました。
主要成果
- タマネギの端境期(7~8月)に収穫できる新品種を育成。直播栽培における省力的減肥技術を体系化
➔ 東北地域の冷涼な気候を活用した端境期出荷、水田の有効活用が 可能 - 寒玉キャベツの端境期(4~5月)に収穫可能な新品種を育成、品種登録出願
➔ 芯や花芽の割合が少なく、加工歩留まりが高いという特徴を併せ持ち、普及に期待
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