高度な用排水管理・最適化技術の開発
- プロジェクト名
- 水田最大限活用のための低コストな用排水機能管理・最適化技術の開発
- 分野
- 農業(用排水)
- 研究代表機関
- 農研機構
- 共同研究機関
- 横浜国立大学、日本工営(株)
- 研究期間
- 平成24年度 ~26年度
- PDF版
- 高度な用排水管理・最適化技術の開発(PDF : 1,294KB)
研究概要
最適な用排水管理で生産基盤の強化に貢献
高度な用排水管理が可能な地下水位制御システムの最適な利用方法について現場技術者用のマニュアルを作成し、地下水位制御システムの全国普及に貢献しました(地下水位制御システムの内FOEASでは平成26年6,239ha→令和元年10,320ha)。
また、新しい補修材料の開発や保全技術について現場技術者用のマニュアルを作成し、老朽化が進む農業水利施設のストックマネジメント技術の向上に貢献しました。
水管理が高度化された水田群は、高収益作物の作付けなど農地として最大限の活用が期待されます。
研究背景
我が国の農業は、農地面積の減少、農業就業者の減少や高齢化が進行するなど、食料自給力を支える生産基盤の衰えが顕在化しています。
農業を持続し、食料を安定供給するためには、老朽化した農業水利施設の戦略的な保全管理が必要です。
農地をフル活用するために、広域の用水配分・排水管理にかかる技術的課題の解決が求められていました。
主要成果
- 地下水位制御システムの最適な水利施設の管理・運用方法を解明
➔ 不適切な広域用排水管理の改善に貢献 - 老朽化が進む既存水利施設を適切に評価し、低コストで回復・保全する技術を開発
➔ 戦略的な保全管理が可能になり、水利施設の長寿命化に貢献 - 土地改良事業等の現場技術者をサポートするための技術資料を作成
➔ 全国の土地改良事務所に配布し、地下水位制御システムの施工面積拡大(地下水制御システムの内FOEASでは約4,000ha)に貢献
この研究についてのお問い合わせ先
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農林水産技術会議事務局研究統括官(生産技術)室
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お問合せ先
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