温暖化によるナシの発芽不良対策技術
- プロジェクト名
- 温暖化の進行に適応する生産安定技術の開発
- 分野
- 農業(果樹)
- 研究代表機関
- 農研機構
- 共同研究機関
- 北海道、宮城県、富山県、和歌山県、鹿児島県、東京大学、東北大学 等
- 研究期間
- 平成27年度~令和元年度
- PDF版
- 温暖化によるナシの発芽不良対策技術(PDF : 1,189KB)
研究概要
すぐに取り組むことが可能で、負担のない温暖化対策技術
温暖化により九州地方で増加・深刻化しているニホンナシの発芽不良を軽減するため、肥料散布時期の変更など、すぐに取り組むことができるコストのかからない対策技術を開発しました。
温暖化の進行に伴い、今後、全国的な発芽不良の発生が懸念されることから、本対策技術は、より広範な地域において有効な対策技術として活用されることが期待されます。
研究背景
温暖化により、冬の間に果樹の花芽が枯死すると「発芽不良」が発生し、春になっても発芽や開花をしません。
特にニホンナシの発芽不良は、鹿児島県をはじめ、九州各県で暖冬年に多発し、大きな問題となっています。温暖化の進行に伴い、今後、暖かい地域を中心に発芽不良の広域的な発生が懸念されることから、発生メカニズムの解明と対策技術の開発を行いました。
主要成果
- 樹体の窒素含有量が多すぎると越冬中の耐凍性が低下し、発芽不良発生の原因となることを解明
➔ 発芽不良の発生メカニズムを解明したことで、効果的な対策技術の開発を可能に - 窒素を多く含む肥料や堆肥の散布時期をずらす発芽不良対策技術を開発
➔ 生産者の負担がなくすぐに取り組むことが可能 - 対策技術を体系化し、マニュアル化
➔ 産地や生産者などの全国の生産現場への円滑な普及が可能
この研究についてのお問い合わせ先
この研究に関するご相談や質問等は、以下よりお問い合わせいただけます。
農林水産技術会議事務局研究開発官(基礎・基盤、環境)室
TEL:03-6744-2216
お問合せ先
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担当:企画班
TEL:03-3501-4609(直通)
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