このページの本文へ移動

農林水産技術会議

メニュー

「食料・農林水産業のCO2等削減・吸収技術の開発」プロジェクトに関する研究開発・社会実装計画の策定について

農林水産省は、グリーンイノベーション基金を用いて実施予定の「食料・農林水産業のCO2等削減・吸収技術の開発」プロジェクトの内容をまとめた研究開発・社会実装計画を策定しました。

1.背景・趣旨

    2050年カーボンニュートラル目標に向けて、令和2年度第3次補正予算において2兆円の「グリーンイノベーション基金」が国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)に造成され、官民で野心的かつ具体的な目標を共有した上で、これに経営課題として取り組む企業等に対して、開始から2030年までの間、研究開発・実証から社会実装までを継続して支援していくこととしています。
    基金の適正かつ効率的な執行に向けて、経済産業省の産業構造審議会グリーンイノベーションプロジェクト部会において、「分野別資金配分方針」が決定されました。同方針を踏まえ、同部会の下に設置された分野別ワーキンググループが基金で実施するプロジェクトごとの優先度・金額の適正性等を審議した上で、担当省庁のプロジェクト担当課室が各プロジェクトの内容を「研究開発・社会実装計画」として策定し、順次公募を開始していくことになっています。
    農林水産省農林水産技術会議事務局、林野庁及び水産庁では、産業構造転換分野ワーキンググループでの議論とパブリックコメントに対して提出された意見を踏まえ、令和4年8月18日に「食料・農林水産業のCO2等削減・吸収技術の開発」プロジェクトに関する研究開発・社会実装計画を策定しました。

2.「食料・農林水産業のCO2等削減・吸収技術の開発」プロジェクトの主な内容

  • 高機能バイオ炭等の供給・利用技術の確立

    肥料成分の供給や農作物の生育促進等を助ける微生物機能を付与し、農作物の収量が概ね2割程度向上する高機能バイオ炭等を開発するとともに、それを用いて栽培した農産物の環境価値の評価手法を確立します。

  • 高層建築物等の木造化に資する等方性大断面部材の開発

    国産材を原料とし、従来と異なる性能(長さと幅の両方向からの荷重に強い)を有する等方性大断面部材を歩留まりが高く効率的に製造する技術を開発することにより、高層建築物等における国産材需要を拡大し、人工林の「伐って、使って、植える」という循環利用の確立を通じて森林におけるCO2吸収量の増加を目指します。

  • ブルーカーボンを推進するための海藻バンク整備技術の開発

    海藻類の生育を促進する材料を混入した基盤ブロックと、海藻移植用カートリッジの軽量化(従来の4分の1程度)などの技術を確立し、これらを組み合わせることで藻場を効率的に回復・造成する海藻供給システムを開発します。

    3.公募について

      「食料・農林水産業のCO2等削減・吸収技術の開発」プロジェクトに関する公募はNEDOが行います。詳細は、以下「関連リンク」を御確認ください。

    4.添付資料

    「食料・農林水産業のCO2等削減・吸収技術の開発」プロジェクトに関する研究開発・社会実装計画(概要)(PDF : 688KB)

    「食料・農林水産業のCO2等削減・吸収技術の開発」プロジェクトに関する研究開発・社会実装計画(本体)(PDF : 1,497KB)

    5.関連リンク

    グリーンイノベーション基金公募等情報(NEDOホームページ)(外部リンク)

    産業構造審議会 グリーンイノベーションプロジェクト部会 産業構造転換分野ワーキンググループ(経済産業省ホームページ)(外部リンク)

    グリーンイノベーション基金事業「食料・農林水産業のCO2等削減・吸収技術の開発」プロジェクトに関する研究開発・社会実装計画(案)に対する意見の募集の結果について(外部リンク)

    お問合せ先

    【プロジェクトの詳細について】

    • 高機能バイオ炭等の供給・利用技術の確立
      農林水産技術会議事務局研究開発官(基礎・基盤、環境)室 小沼
      Tel:03-3502-0536(直通)
    • 高層建築物等の木造化に資する等方性大断面部材の開発
      林野庁森林整備部研究指導課 荒木
      Tel:03-6744-2312(直通)
    • ブルーカーボンを推進するための海藻バンク整備技術の開発
      水産庁漁場漁場整備部整備課 中里、不動、旭
      Tel:03-6744-7137(直通)

    【基金全体について】

     経済産業省産業技術環境局環境政策課カーボンニュートラルプロジェクト推進室 田村、田中
     Tel:03-3501-1733(直通)

    PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。
    Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。

    Get Adobe Reader