このページの本文へ移動

農林水産技術会議

メニュー

令和5年度第9回農林水産技術会議の概要

1.日時

令和6年3月26日(火曜日)14時~15時40分

2.場所

農林水産技術会議委員室

3.出席者

【農林水産技術会議】
本川会長、北岡委員、小松委員、瀧澤委員、内藤委員、二宮委員
【農林水産技術会議事務局】
内田研究総務官、東野研究総務官、今野研究調整課長、羽子田研究企画課長他
【国立研究開発法人】
堺田農研機構理事、小山国際農研理事長他

4.議題

(1)農林水産研究イノベーション戦略2024について(取りまとめに向けた議論)
(2)「みどりの食料システム戦略」に基づく取組の進捗状況
(3)報告事項

5.概要

(1)農林水産研究イノベーション戦略2024について(取りまとめに向けた議論)
事務局から、農林水産研究イノベーション戦略2024案について説明した。これに対し、委員から以下の意見があった。戦略案の修正については会長に一任され、事務局にて必要な確認を行った上で4月以降に公表する予定としている。

1)ペロブスカイト型発電技術については、中国の研究開発が進んでおり、また、それ以外の電池もどんどん提案されているので、動向を冷静に見ながら進めていった方がいい。

2)現在のSBIRは補助金に特化した形となっているが、米国等では、研究開発中において高コストな商品を公共調達し、それを使った社会実装実験や社会普及を後押しており、日本においても必要不可欠なスキームだと考えられる。

3)SBIRについて、国は民間企業の投資とは違うリスクの取り方ができると思うので、もっとリスクを取って、支援すれば一気に普及するような企業を支援してほしい。

4)スマート農業の導入に当たって、果樹園地の整備に造園土木の技術を活用する等、分野縦割りではなく連携して進めていただきたい。また、園地の伐根に林業機械を導入することも提案していただきたい。

5)食物繊維の摂取量増大に向けて玄米が普及すれば、コメの消費量の減少傾向に歯止めがかけられるのではないかと考えられる。


(2)「みどりの食料システム戦略」に基づく取組の進捗状況
事務局から、「みどりの食料システム戦略」に基づく取組の進捗状況のうち、(1)農山漁村における再エネの導入、及び(2)耕地面積に占める有機農業の割合について説明した。これに対し、委員から以下の意見があった。

1)有機農業系の関係者と話をすると、再生可能なリジェネラティブ農業が注目されているが、そのベースは不耕起栽培であり、今後のキーワードになる可能性がある。

2)2050年目標の実現に向けて必要となる技術開発について、基礎研究に近ければ近いほど見通しも立ちづらく、かといって手を付けなければならないので、見通しや効果等を組み合わせて示していきながら、着実に進めてもらいたい。


(3)報告事項
事務局から、ゲノム編集技術に対する世界の規制の動きについて、また、農研機構から、農研機構発ベンチャー((株)農研植物病院)の設立について説明した。これに対し、委員から内容に関する質疑応答が行われた。


以上