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農林水産技術会議

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アグリサーチャーニュースVol.21

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今月の研究成果トピックス(アグリサーチャーより)

赤色LEDでアザミウマ防除
-施設栽培の化学農薬削減に貢献-


梅雨明けから8月にかけて増加するアザミウマ類は、キュウリやナスをはじめ多くの野菜や花き等に被害をもたらす重要害虫です。作物の葉や花、果実等に寄生して吸汁し、葉に白い斑点を生じさせたり、果実の表面や花を傷つけ、農作物に重大な被害をもたらします。害虫に即効性がある殺虫剤もありますが、繰り返し使用された結果、殺虫剤が効かない害虫が出現して被害が減らない等、殺虫剤抵抗性が課題となっています。その対策として減農薬に繋がる新しい防除技術が求められています。今回、赤色発光ダイオード(LED)を作物の葉に照射すると、アザミウマ類の作物への定着を抑制する技術を確立しました。殺虫剤の使用削減につながる病害虫防除の新手法として期待されます。

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被害を受けて傷ついた果実


研究者の声 村田未果さん(農研機構植物防疫研究部門)

この赤色LED照射技術は、(株)光波、(地独)大阪府立環境農林水産総合研究所、静岡県農林技術研究所と農研機構が共同で開発し、メロンやキュウリなどで高い防除効果が得られています。現在、“害虫防除赤色LED装置”として販売されてますので、是非、全国の生産現場で利用していただきたいです。

利用者の声

〇農薬の散布量は変わらないのに、アザミウマの被害が減りました。
〇照射するだけなのでとても楽。
〇装置の取り扱いは簡単。女性でも設置できます。
〇ご近所で、うちの温室は話題になってます。

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