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農林水産技術会議

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乳牛のエサに国産米  これで自給率アップ

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お米が乳牛のエサ(飼料)になることを知っていますか?

エサの自給率は低い

日本で乳牛などの家畜に与えるエサは、多くが外国から輸入されており、エサの自給率(エサがどのくらい日本で作られているかの割合)は26%と低くなっています。特に、家畜のエサとして多く使われるトウモロコシは、ほとんどが外国産です。最近、輸入されるトウモロコシの価格が高くなっているために、トウモロコシの代わりになる国産のエサが望まれています。そこで考えられたのがお米です。
お米は日本人の主食ですが、年々日本人が食べるお米の量が減ってきているため、食用のお米を生産していた水田でエサ用のお米を栽培し、家畜に与える取り組みが進められています。

お米を乳牛のエサに

お米を実際にエサとしてそのまま与えると、乳牛は好んでお米を食べますが、あまり消化されないでふんに出てしまいます。このため、乳牛がお米を十分に消化するためには、お米を適度に粉砕する必要があります。酪農家が自前で効率よく粉砕できる装置などが開発されてきています。
お米の成分はトウモロコシの成分にとても近いので、粉砕したお米をトウモロコシの代わりに乳牛へ給与すれば、生産される牛乳の量や成分は変化しません。酪農家の方も安心してお米を乳牛に給与できます。
エサ用のお米の生産量は年々増えています。お米が家畜のエサとして使われる取り組みが今まで以上に広がり、エサの自給率が向上することが期待されます。

 

(絵:筒井 博子)

全国農業新聞[外部リンク] 2014年11月28日に掲載されたものを再編集

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ダイヤルイン:03-3502-7407
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