農作物からカラスを守ろう
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カラスは日本全国どこでも見られる鳥ですが、主に二つの種類があるのを知っていますか? おでこがちょっと盛り上がって見えて、くちばしが太いハシブトガラスと、体が少し小さくて、くちばしが細いハシボソガラスです。カラスは何でも食べる雑食性で、家庭のゴミを荒らすだけでなく、畑の果物や野菜なども食べてしまうので、農作物に大きな被害が出ています。
どれだけ被害が出ているの?
カラスの被害は果物や野菜の他、イネ、家畜のエサ(飼料作物)など幅広く、日本全体での2011年度の被害金額は、20億円を超え、シカ、イノシシに次いで3番目に大きな被害を出しています。
どうやって被害を防ぐの
果樹園、畑などを完全に網で覆う防鳥ネットがあれば被害を無くすこともできますが、作物の種類や、栽培面積の大きさによっては、多くの費用と手間がかかります。 そのため、安くて、カラスからきちんと農作物を守る対策が必要です。そこで、カラスの行動を調べて開発されたのは、魚釣りに使うテグスを1メートルくらいの幅で果樹園の天井部分に張って、壁の部分にだけ網を張るというもので、費用も安くなり、設置の手間も省けます。 畑では、ステンレスの針金を黒く塗ってカラスから見えにくくし、2.5メートルの格子状に張る方法を使い、安い費用で被害を防ぐことができます。他にも、簡単に設置できて効果の高い対策が研究されています。カラスを農作物に寄せ付けないために、果物や野菜のくずなどを畑の近くに置かないことも大切です。
(絵:筒井 博子)
全国農業新聞[外部リンク] 2013年10月25日に掲載されたものを再編集
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