畑の敵!外国から来たアサガオ類の雑草
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アサガオは小学校での教材に使われていたり、「アサガオ市」が行われていたりと、私たちになじみの深い園芸用の植物です。しかし、今、アサガオの仲間の植物が大豆畑などで問題になっていることをご存じでしょうか? 問題となっているのは帰化アサガオ類と呼ばれる「マルバアメリカアサガオ」や「マルバルコウ」などで、原産地は、熱帯及び温帯アメリカです。それらは気温が高いほどよく育つことから、温暖化が進む中で、今はまだ寒い地域にも広がることが心配されています。
どんな問題が起こっているの?
帰化アサガオ類は、つるをどんどん伸ばして大きくなっていきます。また、次々と花を咲かせて種を作り、増えていきます。 それらがいったん大豆畑に入ってしまうと、大豆より育ちが早いため、一面に大豆畑を覆いつくしてしまうこともあり、また、つるが大豆に巻きついてしまうので、機械で除草するのも難しくなってしまいます。
どうやって被害を防ぐの?
まずは畑に帰化アサガオ類を入れないことが大切です。地域全体にそれらを広めないよう、また、種を作らせないように、あぜ道の脇などで花を咲かせていたら除草剤などで防除してしまうことが何より大事になります。 もし畑に入ってしまった場合には、タイミング良く除草剤を使うことによって、防除を行います。畑によって少しずつ方法は違いますが、2葉の時期にベンタゾンという除草剤を使います。この除草剤は畑などでよく使われていて、大豆に影響はありません。その後は、大豆がアサガオ類に負けずに育つように2週間ごとに防除を続けます。 これらの防除方法はマニュアル化されており、(独)農研機構のホームページで見ることができます。
(絵:筒井 博子)
全国農業新聞[外部リンク] 2014年3月28日に掲載されたものを再編集
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