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農林水産技術会議

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アナゴの故郷を発見!

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漫画1

 

アナゴ(マアナゴ)は、お寿司(すし)や天ぷらの食材として人気がある魚ですが、最近、日本でとれる量が減ってきました。
その理由を探るためには、アナゴがいつ、どこで、どのような暮らしをしているのかを知る必要があります。しかし最近まで、その一生は謎につつまれていました。

親アナゴはどこに?

アナゴは日本周辺から東シナ海の沿岸に広く生育する魚ですが、卵をもった親アナゴはこれまでどこからも見つかっていません。アナゴの資源を守るためには、卵を持った親を守ることなどが考えられますが、産卵する場所や時期がわかっていませんでした。

産卵場所の発見

アナゴに近い仲間のウナギ(ニホンウナギ)の産卵場所も古くから謎につつまれていましたが、最近になって、日本のはるか南、グアム島の沖合の海底山脈の上にあることがわかりました。
アナゴの子どもの姿や生活もウナギとよく似ているので、ウナギの産卵場所の調査でとれたウナギやその仲間の子供のDNAを調べました。すると、日本最南端の沖ノ鳥島(おきのとりしま)の南で9月にとれた子どもの中から、生後3~4日のアナゴの赤ちゃんが発見されました。また、その時の海の流れを計算し、産卵場所は、ウナギと同様、海底山脈の上にあることを突き止めました。
この発見によって、アナゴがとれなくなった理由や資源を守る方法についての研究が大きく進むことが期待されます。

(絵:筒井 博子)

全国農業新聞[外部リンク] 2013年7月26日に掲載されたものを再編集

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