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農林水産技術会議

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令和5年度第3回農林水産技術会議の概要

1.日時

令和5年6月20日(火曜日)14時00分~16時00分

2.場所

農林水産技術会議委員室及びオンライン開催

3.出席者

【農林水産技術会議】
小林会長、北岡委員、小松委員、瀧澤委員、内藤委員、二宮委員、松田委員
【農林水産技術会議事務局】
川合農林水産技術会議事務局長、山田研究総務官、佐藤研究調整課長、松本研究企画課長 他
【国立研究開発法人】
白谷農研機構理事、小山国際農研理事長

4.議題

(1)国立研究開発法人の情報セキュリティについて
(2)政府方針に関する報告
(3)農林水産研究イノベーション戦略について
(4)その他報告事項

5.概要

(1)国立研究開発法人の情報セキュリティについて
事務局から、国立研究開発法人産業技術総合研究所の研究員が先端技術漏洩の容疑で逮捕された事案を受け、農研機構及び国際農研において同様の事態を招かないよう、情報セキュリティ等の強化を含め必要な体制を整備し対応するよう依頼した。

(2)政府方針に関する報告
事務局から、食糧・農業・農村政策の新たな展開方向及び経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)等における技術開発について説明した。これに対し、委員から以下の意見があった。

1)技術開発について、どこまで社会に実装されて何か普及したのか等の議論があまりないので、目標を明確にして計画的に進めていくべき。また、技術開発の実施者に加えて、その技術を使った事業構想者や事業責任者も一緒になって研究開発を進めていくことが求められており、研究開発終了後のモニタリングを続けていくことが重要。

2)担い手確保に向けて農業大学校へアピールするなど、積極的な人材確保を行うべき。関心をもっている人を呼び込むだけでなく、まずは関心を持たせることが重要。

(3)農林水産研究イノベーション戦略について
事務局から、 農林水産研究イノベーション戦略のこれまでのレビューについて説明するとともに、農林水産研究イノベーション戦略が国立研究開発法人の研究戦略にどのように反映されているかを農研機構及び国際農研から説明した。これに対し、委員から以下の意見があった。

1)農研機構は農研機構のみで色々進めようとしているようにみえるが、人材育成に時間を要して世界に後れを取るぐらいであれば、もっと外部機関を活用していってもいい。

2)共同研究を研究で終わらせず産業化につなげるためには、ビジネスディベロッパーとどう繋がるかという視点が重要。

3)スマート農業について、画一的に地域に広げつつ技術開発を行うのではなく、民間の活力を引き出しつつ、競争的な環境において次世代に残るような技術のほうが、スピード感もあっていい技術が出来てくると考えられる。

4)みどりの食料システム戦略のように中長期的な目標が設けられるようになったので、戦略を毎年変える必要はなく、ブラッシュアップしていくこととして、同じ目標を持ちながら更なる研究開発のスピードアップを図るようにしてはどうか。

5)それぞれの目標が毎年どのように推移していくかの確認方法について議論していただきたい。

6)人口減少下でどのように新規就農者を確保するか検討する中で、大手の流通メーカーや食品メーカーとコラボして、そのメーカーに雇用いただきつつ、農業をリスキリングしながら従事していく方法も検討するなど、スマート農業の技術論と合わせて、どう普及させるかも並行して検討すべき。

(4)その他報告事項
事務局から、「食料安全保障強化に資する新品種開発」の進歩状況について説明した。

以上

お問合せ先

農林水産技術会議事務局研究調整課総括班

代表:03-3502-8111(内線5810)
ダイヤルイン:03-3502-7399