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農林水産技術会議

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キュウリホモプシス根腐病の総合防除対策の確立

岩手県農業研究センター 主査専門研究員  岩舘 康哉 

東北地方の露地夏秋キュウリで深刻な問題となっていた難防除病害のキュウリホモプシス根腐病に対する効果的な土壌消毒手法や、転炉スラグ(石灰肥料)を活用した新たな被害軽減技術を開発しました。この取り組みは、当初から普及部門と一体となって実施したことで、技術改良や現場適用性の検討を効率的に実施できました。このように研究・普及を両輪とした取り組みができたことが、生産農家の役に立つ総合防除対策として普及に至った要因と考えます。

総合防除対策で活用した転炉スラグ(商品名:てんろ石灰)は、岩手県釜石市に所在するミネックス株式会社が製造・販売しております。同社は、東日本大震災で被災し、工場設備はもちろん、保管中の肥料やパレットも流されて資材供給が不可能となりました。試験継続も危ぶまれる状況でしたが、海水に浸からずに辛うじて残っていた資材を試験用に提供いただき、今回の成果にこぎつけられました。

転炉スラグを用いた土壌pH改良技術は、キュウリホモプシス根腐病のほか、各種土壌伝染性フザリウム病やアブラナ科根こぶ病、トマト青枯病などの耕種的防除法として活用できることが明らかとなりつつあります。このように本技術は、土壌消毒剤に頼らない、新たな土壌病害対策技術となり得ることから、今後も活用可能な土壌病害の種類および作物の組み合わせについて、継続して検討していく予定です。

最後になりますが、研究成果を生産農家の役に立つ技術として迅速な普及定着に結びつけられたのは、ここには書ききれないほど多くの皆様のお力添えがあってこそでした。多大なご支援とご協力をいただきました皆様へ改めて御礼申し上げます。

キュウリホモプシス1


キュウリホモプシス根腐病による萎れ

キュウリホモプシス2


キュウリホモプシス根腐病の総合防除対策の概要

お問合せ先

農林水産技術会議事務局研究企画課

担当者:戦略的実装班
代表:03-3502-8111(内線5847)
ダイヤルイン:03-3502-7407
FAX番号:03-3507-8794

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