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農林水産技術会議

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TMRセンターを核とした地域飼料流通利用システムの開発

秋田県畜産試験場飼料・家畜研究部 主任研究員  渡邊 潤  

この度は、平成29年度(第13回)若手農林水産研究者表彰受賞の栄誉を賜り、誠に光栄に存じます。多大なご協力を頂きました関係者の皆様に、この場を借りて感謝申し上げます。

日本の飼料自給率は低く、多くの部分を輸入に依存しています。このため、自給粗飼料と地域未利用飼料資源を活用した飼料自給率の高い畜産経営による安定化が求められます。しかし一方で、農家の高齢化により個々での自給飼料生産の拡大は難しい状況にあります。そこで、今後とも畜産経営を持続的なものとするためには、「地域」を一つの生産経営体として捉える必要があると考えました。

本研究では、地域で生産される牧草や飼料用トウモロコシ、 飼料用稲等の自給飼料や地域未利用飼料資源としての食品製造副産物を利用した混合飼料を製造・供給するTMRセンター(牛の給食センター)に注目し、このTMRセンターを運用していくための技術として、(1)地域未利用飼料資源を活用した乳用牛向け発酵TMRの開発、(2)作業請負組織育成のための高能率農業機械の実証、(3)飼料用米利用技術の開発に関する研究に取り組みました。

研究の成果として、(1)食品製造副産物をTMRという混合飼料の原料として利用し、それを発酵させ長期保存する技術を開発するとともに、乳用牛への給与技術も検証し、飼料自給率の高い生乳生産技術を開発しました。(2)高能率作業機械として汎用型飼料収穫機とトウモロコシ不耕起播種機の現地実証を行い、新たに開発された機械をいち早く導入展示し、作業請負組織を育成しました。(3)作付面積が増加している飼料用米の乳酸発酵による長期保管技術とともに、乳用牛への給与技術を開発しました。

開発した技術は既に民間に移転されており、汎用型飼料収穫機を導入した作業請負組織の新設、籾米サイレージ製造販売の開始、秋田県初のTMRセンターの創設に携わることが出来ました。今後も、本研究をさらに発展させ、農業者人口の減少、耕作放棄地の増加等の課題に対応していきたいと考えています。

TMRセンター

                               
地域飼料流通利用システムのビジョン

お問合せ先

農林水産技術会議事務局研究企画課

担当者:戦略的実装班
代表:03-3502-8111(内線5847)
ダイヤルイン:03-3502-7407
FAX番号:03-3507-8794

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