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農林水産技術会議

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干ばつ常襲地帯に適したさとうきび農林23号の選定と普及拡大

与論島製糖株式会社  光 富広 

鹿児島県与論島は干ばつ常襲地帯であり、さとうきびの単収が低水準で推移していたため、与論島の気象と土壌に適性のある、耐干性に優れ、かつ多収性品種の選定に、鹿児島県育種委員会の委員として取り組んできました。

品種選定に関わる過程において、様々な育成系統の中から「KY96T-537(農林23号の旧系統名)」が優れた耐干性と多収性を有することを見出し、その奨励品種決定調査の実施をけん引しました。そして、品種化後はJAや自治体、普及組織、個々の農家に対する普及活動に努めました。与論島においては、生産者との密接な連絡体制の下で、島内の圃場状況を網羅的に把握し、干ばつ被害が顕著で耐干性品種への置き換えが必要な地域を的確に特定して、品種登録直後から集中的に農林23号の導入を進めました。こうした活動の結果、与論島における農林23号の収穫面積は、平成27年期には255haに達し島内の62%を占め、鹿児島県内の離島において特に高いシェアとなっています。こうした中、与論島の地域単収は、平成26年期から3年連続で鹿児島県内第1位を達成しています。

今後も、さとうきび生産の安定を通して、離島経済の活性化に努めたいと考えています。最後に、私達の活動に御助力いただいた、さとうきび品種育成と選定に関わる全ての皆様方に改めて厚く御礼申し上げます。 

株出し収量 農林23号 


   干ばつ年における農林23号の株出し収量
   ※与論町糖業振興会による奨励品種決定調査(株出し)のデータ
   ※夏季降水量は6~9月の4ヵ月における総降水量


                          世論島の圃場における
                          農林23号の生育の様子

お問合せ先

農林水産技術会議事務局研究調整課

担当者:広報班
代表:03-3502-8111(内線5847)
ダイヤルイン:03-3502-7407
FAX番号:03-5511-8622

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