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農林水産技術会議

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道産アスパラガスからの機能性食品ETASの開発と販売網の構築

株式会社アミノアップ化学 (代表  小砂 憲一) 

北海道は全国一の農林水産物の生産拠点です。しかしながら、生産物の付加価値を高める加工の多くは道外に依存しています。この問題に着目して、北海道産の農林水産資源を原料として流通させるのではなく、高い付加価値を付けた加工品である機能性食品(健康補助食品)素材として販売することを目的に研究開発に取り組んできました。

アスパラガスは長さを揃えて出荷するために、切れ端が大量に発生し、その大部分が廃棄されていました。私たちはこの未利用部位であるアスパラガス茎の切れ端に注目し、高付加価値化した機能性食品素材である酵素処理アスパラガス抽出物(ETAS:enzyme-treated asparagus extract)を開発しました。本研究ではETASがヒートショックプロテイン(HSP:heat shock protein)70※というタンパク質を体内で誘導することを世界で初めて発見し、ヒト介入試験では自律神経のバランスを調節し、睡眠の質を改善することを明らかにしました。現在、国内外で共同研究グループの形成を進めており、科学的な試験データに基づいた機能性素材として信頼性を高めています。この信頼性を基軸として国内外で販売網を構築しました。

平成25年の上市以来、順調に売り上げを伸ばし、平成26年度と比較すると平成28年度の販売額は約3倍に増加しました。これまでに国内およびアメリカ、ロシア、ニュージーランド、カザフスタンでの販売実績があり、今後は東南アジアおよびヨーロッパでの販売を計画しています。

北海道にはアスパラガス以外にもカボチャ、タマネギなど全国的にも生産量の多い農産物があります。今後はETASをモデルケースとして未利用・規格外の生産物を用いた機能性食品素材の研究開発が行われる可能性があり、農産品の付加価値向上に繋がることを期待しています。
 
 ※HSP70は細胞が熱などのストレスにさらされた際に、変性したタンパク質の修復や分解を助ける機能を有することが知られています。

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