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農林水産技術会議

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ガスプラズマを用いた殺菌技術の農産物への応用

 

国立大学法人琉球大学 准教授  作道 章一

 

このたびは、平成28年度(第12回)若手農林水産研究者表彰受賞の栄誉を賜り、まことに光栄に存じます。本研究は、琉球大学、佐賀大学、佐世保工業高等専門学校、大阪府立環境農林水産総合研究所の先生方をはじめとする多くの方々のご支援、ご協力があって実施できたものです。この場をお借りして、感謝申し上げます。

遠距離を農産物が輸送される際、細菌やカビなどの微生物汚染による被害が報告されています。しかしながら、国内では収穫後に農薬を使用することが認められておりません。このことから、農薬を使用せずに、農産物を安全に殺菌できる技術が求められています。

そのような背景のもと、農薬を使用しない新しい農産物の殺菌方法としてガスプラズマを利用した殺菌装置であります「ローラーコンベア型プラズマ装置」を開発して、その有効性と殺菌機序を解析しました。

その結果、ガスプラズマが細菌やカビなどの微生物を殺菌できるだけでなく、それらが産生する毒素も分解できることが分かりました。さらに、ガスプラズマによって酸化ストレス物質が発生して、それが微生物を酸化損傷することで、殺菌するというメカニズムを明らかにしました。これらにより、ガスプラズマ殺菌が微生物だけでなく毒素も分解できる高度な殺菌技術であることを示すことができたとともに、装置改良の際に酸化ストレス物質の産生量を指標に最適化することで殺菌効率を向上でき、コストパフォーマンスに優れた装置の開発が可能になるものと考えられました。

本研究開発による成果が、食品ロス削減に少しでも貢献できるよう、今後も研究を継続していきたいと思います。

20170701_2

ローラーコンベア型プラズマ殺菌装置の模式図
(A) 電極の構造、(B)全体構成図

Toyokawa et al., Volume 72, Part A, 2017, Page 62-72より、出版社の許可を得て、図を改変後引用

お問合せ先

農林水産技術会議事務局研究調整課

担当者:広報班
代表:03-3502-8111(内線5847)
ダイヤルイン:03-3502-7407
FAX番号:03-5511-8622

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