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農林水産技術会議

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麦ごはんが美味しく炊ける炊飯技術の開発

 

タイガー魔法瓶株式会社                                       
金丸 等、遠藤 学、朝岡 修平、井上 友見、長﨑 泰子

 

近年、食の欧米化が進み、脂質の多い食習慣によるカロリーの過剰摂取、食物繊維の摂取不足等により生活習慣病の増加や子供の肥満が問題となっています。また、日本人のコメ離れによりコメの消費量の減少が続いており、健康への貢献及びコメ消費の回復・拡大が求められています。そこで健康機能性が注目されている水溶性食物繊維(β-グルカン)を豊富に含む大麦(押麦・もち麦)に着目し、吸水特性等に関する研究を行いました。さまざまな条件を研究した結果、美味しい麦ごはんが炊ける専用の炊飯コースの開発に成功し、炊飯ジャーとして製品化しました。

麦ごはんは普通に炊くと麦がかたくなり、白米が柔らかすぎてうまく炊けなかったり、独特のにおいが感じられることがあります。これらの問題点を解決するために新しい吸水工程、においを飛ばす圧力制御を開発し、ふっくらと美味しく、におい成分も約半分にすることができました。

さらに翌年には、大麦よりもβ-グルカンを多く含むもち麦に着目し、沸騰維持中の高火力加熱や吸水時間を長くするなどの工夫を行い、もちもちした食感でにおいを抑えた美味しいもち麦ごはんが炊ける炊飯コースの開発にも成功しました。 食の欧米化等によってパン食が増える中で、麦ごはんが美味しく炊ける炊飯ジャーによって無理なく毎日続けられる健康食としての麦ごはんの認知度が高まり、水溶性食物繊維が豊富で生活習慣病の予防効果への期待と麦ごはんを主食に取り入れる新しい食習慣によって、家庭での「ごはん食」回帰につながることを期待しています。

大麦の食料自給率は一部のもち麦を除くと100%に近いため、自給率の低い小麦(パン食)を麦ごはんに変えることで大麦の需要拡大が農地の有効活用、食料自給率の向上につながるとともに、大麦の消費と合わせてコメの消費拡大への波及効果が見込まれます。

今後も引き続き健康的な食生活に関する研究開発に取り組み、課題とされている健康寿命の延伸へ貢献していきたいと考えています。

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麦めしコース搭載炊飯ジャーの表示部

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麦めしコース搭載炊飯ジャー(JPX-102X)

お問合せ先

農林水産技術会議事務局研究調整課

担当者:広報班
代表:03-3502-8111(内線5847)
ダイヤルイン:03-3502-7407
FAX番号:03-5511-8622

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