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農林水産技術会議

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農産物や食品の簡易迅速なDNA分析技術の開発

 

株式会社ニッポンジーン  峯岸 恭孝

 

遺伝子検査は、農産物や食品の生物学的検査において、特異性や検出感度が求められる場合に用いる手法の1つです。しかし、その実施に当たっては、設備の整った検査室が必要な上、操作も煩雑で結果を得るまでに半日~1日程度の時間を要するなど、簡単ではありません。そこで、遺伝子検査に要する時間と労力の削減を目的として、DNAの精製工程を省略する等、検査目的に合わせた改良を進め、2つの分析技術を開発・実用化しました。

1つ目は、2011~2012年度に農研機構食品総合研究所および(株)島津製作所とともに開発した技術で、農作物や食品の粗抽出液を試薬と混合し、分析機器で反応させるだけで任意の遺伝子を検出・定量できる試薬の実用化です。この試薬を用いた分析技術は、2016年11月17日に実施された「食品表示基準について」の第6次改正において、遺伝子組換えトウモロコシの検査法として収載され、現在では、わが国の遺伝子組換え作物検査において欠かせない試薬となっています。

2つ目は、食品表示法や米トレーサビリティ法によって重要性が増しているコメ品種の分析技術で、市場価格の高いコシヒカリに絞って、分析対象のコメがコシヒカリのみで構成されているか、コシヒカリにそれ以外の品種が混入しているか、もしくは、コシヒカリ以外の品種で構成されているかを簡易迅速に判別する分析技術の実用化です。この技術はコメの粗抽出液を試薬と混合し、63°Cで保温した後、蛍光発色の有無で結果を判別する技術です。高価な装置を必要とせず、およそ1時間で結果を得ることが可能なため、より現場に近い環境での実施が期待できます。

今後は、1つ目の分析技術をウイルスの検出等に応用したり、2つ目の分析技術をコシヒカリ以外の優良品種に適用したりするなど、引き続き簡易迅速な遺伝子検査の実用化に取り組んでいきたいと考えています。

最後に本研究において多大なご助力を賜わりました皆様に改めて深く御礼申し上げます。

リアルタイムPCR用試薬

PCR阻害物質の影響を受け難いリアルタイムPCR用試薬

「DirectAce qPCR Mix plus ROX Tube」

コシヒカリLAMP判別キット

「コシヒカリLAMP判別キット」

お問合せ先

農林水産技術会議事務局研究調整課

担当者:広報班
代表:03-3502-8111(内線5847)
ダイヤルイン:03-3502-7407
FAX番号:03-5511-8622

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