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農林水産技術会議

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日持ち保証期間長くする方法は

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食品には、おいしく食べることができる期限(賞味期限)や、過ぎたら食べないほうがよい期限(消費期限)があることは、みなさんよくご存じですね。切り花も時間がたつとしおれてしまうため、きれいに観賞できる期間として日持ち保証期間を設定することがあります。この日持ち保証期間を長くするための方法を紹介します。

エチレンとその対策

花がしおれる際、植物自身がつくるエチレンというガスが大きく関与します。エチレンは果実の成長にも関わる大事なガスですが、切り花を日持ちさせるためには、その働きをおさえる必要があります。
STS剤という薬を水に混ぜて吸わせると、植物は、エチレンを感じなくなるため、日持ちがよくなります。この薬は、これまでに、カーネーション、ラン、トルコギキョウなどの花に利用されてきました。
カーネーションでは、エチレンをほとんど作らない性質を持つ「ミラクルルージュ」と「ミラクルシンフォニー」という品種があります。通常のカーネーションは、6日程度でしおれてしまいますが、この二つの品種は、20日間もきれいな姿を保ちます。

フラワーフード

花は、栄養不足や雑菌によってもしおれることがあります。ところが、栄養分と雑菌をおさえる薬剤を水に混ぜて吸わせると、日持ちを2日から5日程度伸ばすことができます。このような薬剤はフラワーフードと呼ばれています。
これら色々な方法を組み合わせることで切り花の日持ち保証期間を長くできるようになります。

 

(絵:筒井 博子)

全国農業新聞[外部リンク] 2014年12月19日に掲載されたものを再編集

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