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農林水産技術会議

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植物工場

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「工場」というと工業製品を計画的に作るイメージですが、今は野菜などの植物も「工場」で計画的に作ることができます。植物工場には、透明なガラスやフィルムを張った施設で太陽光を利用して栽培するタイプと、完全に閉ざされた施設のなかで蛍光灯などの人工光を利用して栽培するタイプがあります。今回は、人工光型の植物工場のお話です。

なぜ植物を「工場」で?

人工光型の植物工場では、台風、冷夏や猛暑といった気象の影響を全く受けないので、生育や品質がそろった野菜を計画的・安定的に生産することができるうえ、棚を作って栽培することで、同じ面積でたくさんの野菜を作ることが可能になります。管理をきちんとすれば、無農薬で野菜が栽培できます。また、光、温度、肥料などを制御することにより、播種(はしゅ)から出荷までの期間の短縮や野菜に含まれる栄養成分のコントロールもできます。
課題としては、設備費用、電気代などのコストがかかることや採算が取れる野菜が限られていることがあります。このため、LEDなど消費電力の少ない電球を利用したり、多段で栽培して生産量を上げるなど、生産コストを下げる技術の利用が進んでいます。

「植物工場」が我が家にも!

「安全で新鮮な野菜を手に入れたい」という消費者の声に応えて、植物工場と同じ原理で家庭でも設置できる装置が開発され、販売されるようになってきました。近い将来、家庭向け植物工場の装置が家電製品売り場にならび、一家に1台「植物工場」、家庭菜園は「植物工場」で、といった日が来るのかもしれません。

 

(絵:筒井 博子)

全国農業新聞[外部リンク] 2014年1月31日に掲載されたものを再編集

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