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農林水産技術会議

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カドミウムを吸収しないコシヒカリ

 

 

 漫画2

 漫画3

 

 

漫画1

 

植物は、土に含まれる養分やさまざまな物質を吸収しながら成長しますが、この中にはヒトの健康に悪い影響を及ぼすものもあります。そのうちの一つで、過去にイタイイタイ病を引き起こしたことが知られているカドミウムは、食べ物を経由し、長い期間をかけてヒトの体に蓄積され、腎臓の働きを傷つけることがあります。

カドミウムの上限を法律で規制

食品から蓄積されるカドミウムの約半分がお米からと推定されています。このため、お米に含まれるカドミウムの上限が法律で定められています。
カドミウムをあまり含まないお米を作るため、(1)カドミウムを含まない土と入れ替える(2)穂が出そろう前後の時期に水田の水位を一定に保ち、土からのカドミウム吸収を減らす(3)イネがカドミウムを吸収しにくいようにする物質を水田に撒まくなどの対策が取られてきました。しかし、場所によっては経費がかかったり、天候によっては効果が低いことがあるため、多くの水田で使える、土からカドミウムを吸収しないイネの品種が求められていました。

低カドミウム・コシヒカリの開発

農業環境技術研究所などの研究グループは、カドミウムを多く含む土で栽培しても、ほとんど吸収しない低カドミウム・コシヒカリを開発しました。味などは普通のコシヒカリと変わりません。コシヒカリ以外の品種にかけ合わせれば、それらもカドミウムをほとんど吸収しなくなります。
低カドミウム・コシヒカリの普及に向けて、関係機関による努力が行われています。

(絵:筒井 博子)

全国農業新聞[外部リンク] 2013年9月27日に掲載されたものを再編集

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担当者:広報班
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ダイヤルイン:03-3502-7407
FAX番号:03-5511-8622

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